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170BPMのテンポとは?音楽での活用方法も!(メトロノーム・楽曲制作・リズム・音楽理論・演奏技術など)

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「BPM170って速いの?遅いの?」「どんな音楽ジャンルで使われるの?」という疑問を持ったことはないでしょうか。

BPM(Beats Per Minute:1分間あたりの拍数)は音楽のテンポを表す重要な指標であり、170BPMは特定のジャンル・シーンで頻繁に活用される速さです。

本記事では、170BPMのテンポ感・使われる音楽ジャンル・楽曲制作での活用法・演奏技術への影響まで詳しく解説していきます。

170BPMとはどのくらいの速さか?テンポ感の基本的な理解

それではまず、170BPMの速さのイメージと基本的なテンポ感について解説していきます。

170BPM(Beats Per Minute)とは1分間に170回の拍が刻まれるテンポであり、音楽のテンポ区分では「速い(Allegro〜Presto)」に分類される非常にアップテンポな速さです。

1拍あたりの時間を計算すると、60秒÷170=約0.353秒(約353ミリ秒)となり、これは一般的な人の早歩きや小走りのリズムよりも速い刻みとなります。

参考として、人間の安静時の心拍数は60〜80BPM程度であり、激しい運動時には120〜180BPM程度になります。170BPMは激しい有酸素運動中の心拍数に近い速さということになります。

クラシック音楽のテンポ用語と対応させると、Allegro(快速・120〜156BPM)とPresto(非常に速く・168〜200BPM)の境界付近に位置しており、170BPMはPrestoの開始域に相当します。

この速さは現代音楽・ダンスミュージック・ロック・メタル・ドラムンベースなど様々なジャンルで活用されており、テンション・興奮感・ダイナミズムを表現するテンポとして広く認知されているのです。

170BPMが使われる主な音楽ジャンル

170BPMは特定の音楽ジャンルと特に深い関係を持っています。主なジャンルと活用の仕方を確認しましょう。

ドラムンベース(Drum and Bass)は170〜180BPMを中心的なテンポとして使用するジャンルであり、速いドラムパターン(特にブレイクビーツ)と重いベースラインの組み合わせが特徴です。

ハードコアテクノ・サイケデリックトランスは160〜180BPMの速いテンポを使用することが多く、170BPMはこれらのジャンルの標準的なテンポ域に含まれます。

ポップパンク・メロコア・スカパンクなどのロック系ジャンルでも170BPM前後の速いテンポの楽曲が多く存在し、エネルギッシュなライブパフォーマンスに適した速さです。

スラッシュメタル・デスメタルなどのヘビーメタル系ジャンルでも170BPM以上の速いテンポが使用されることがあり、スラッシュドラムの連打が170BPM超で繰り広げられる楽曲も多くあります。

日本のアニソン(アニメソング)・ゲームミュージックでも170BPM前後の疾走感のある楽曲が多く制作されており、バトルシーン・クライマックスを盛り上げるテンポとして活用されているでしょう。

テンポとBPMの基本的な音楽理論

BPMと音楽理論の基本的な関係を理解しておくと楽曲制作や演奏の理解が深まります。

BPMは「拍(Beat)」を基準にした値ですが、実際の体感テンポは拍子(4分の4拍子・8分の6拍子など)・音符の種類(4分音符・8分音符)・アクセントの位置によって大きく変わります。

同じ170BPMでも4拍子(1・2・3・4の4拍で1小節)と3拍子(1・2・3の3拍で1小節)では体感リズムが大きく異なります。

音楽制作ソフト(DAW:Digital Audio Workstation)ではBPMを設定することでメトロノームのクリック音を発生させ、演奏・録音の基準テンポとして使用します。

BPM範囲 テンポ用語 代表的なジャンル・用途
40〜60 BPM Grave・Largo(非常に遅い) バラード・瞑想音楽
60〜80 BPM Adagio(ゆっくり) スローテンポポップ・クラシック
80〜100 BPM Andante(歩く速さ) ポップス・R&B
100〜120 BPM Moderato(中くらい) ロック・EDM・J-POP
120〜150 BPM Allegro(快速) ダンスミュージック・テクノ
150〜180 BPM Vivace〜Presto(速い) ドラムンベース・ハードコア・メタル
180 BPM以上 Presto・Prestissimo(非常に速い) スラッシュメタル・超高速EDM

170BPMでの楽曲制作と演奏技術

続いては、170BPMでの楽曲制作の実践的なポイントと演奏技術について確認していきます。

速いテンポでの楽曲制作・演奏には特有の技術的課題と工夫が必要です。

DAWでの170BPM楽曲制作のポイント

音楽制作ソフト(DAW:Ableton Live・FL Studio・Logic Pro・Cubaseなど)を使って170BPMの楽曲を制作する際のポイントを解説します。

170BPMを設定するとグリッド(小節・拍の区切り)が非常に細かくなるため、音符の配置・クォンタイズ設定を慎重に行うことで意図したリズムパターンを正確に打ち込むことができます。

ドラムンベースやハードコアでは8分音符・16分音符が主体のリズムパターンになるため、170BPMでの8分音符は約0.176秒・16分音符は約0.088秒という非常に短い間隔になることを意識した打ち込みが必要です。

テンポを固定して打ち込む「クォンタイズ(量子化)」を活用することで、速いテンポでも正確なリズムグリッドに音符を整列させることができます。

170BPMの楽曲制作において最も重要なポイントは「テンポ感に見合ったエネルギー・緊張感をサウンドデザインで作り出すこと」です。速いBPMだけでは「うるさい・忙しい」印象になりやすいため、高低・強弱のダイナミクス・ブレイク(音の引き算)・ビルドアップ(徐々に盛り上げる展開)を意識的に設計することで、170BPMの疾走感を音楽的なカタルシスとして表現できます。

170BPMでの演奏技術と練習方法

170BPMを楽器で演奏するためには、基礎的な技術の積み上げと系統的な練習が不可欠です。

ドラムでの170BPM演奏では、8ビートや16ビートを安定して刻む基礎体力と筋持久力が必要であり、特に手足の連携(コーディネーション)の習熟が求められます。

ギター・ベースでの170BPM演奏では、オルタネイトピッキング(アップ・ダウンを交互に繰り返すピッキング)の徹底と左手のフィンガリングの正確さが高速演奏の鍵となります。

どの楽器においても「まずゆっくりなテンポ(100BPM程度)で完全に正確に演奏できてから徐々にテンポを上げる」というメトロノーム練習のアプローチが、170BPMに到達するための最も効果的な練習方法です。

Youtubeや音楽練習アプリ(Moises・BPM Tap・Metronomics等)を活用して170BPMのクリック音や練習用バッキングトラックを使った実践的な練習が、テンポ感覚の習得に非常に効果的なのでしょう。

まとめ

本記事では、170BPMのテンポ感・使われる音楽ジャンル(ドラムンベース・ハードコア・メタル・アニソンなど)・楽曲制作のポイント・演奏技術と練習方法について解説しました。

170BPMはPrestoに相当する速いテンポであり、ダンスミュージック・ロック・メタル・アニメ音楽など多様なジャンルで疾走感・エネルギー・興奮を表現するテンポとして広く活用されています。

DAWでの楽曲制作においても・楽器の演奏技術においても、170BPMを扱うためのスキルは系統的な練習と音楽理論の理解によって着実に身についていくでしょう。