車を選ぶとき、カタログや車検証でよく目にする「1400cc」という表記。
この数字はエンジンの排気量を表しており、車の性能や維持費(特に自動車税)に直結する重要なスペックです。
この記事では、1400ccという排気量の意味から、リットル換算・自動車税の税額・人気車種・燃費への影響まで、幅広く解説していきます。
車の購入を検討している方や、排気量の違いによる税金の差が気になる方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1400ccはエンジン排気量1.4リットルを意味し、自動車税は年額34,500円(2019年10月以降の新規取得)
それではまず、1400ccという排気量の基本的な意味と自動車税の税額について解説していきます。
cc(シーシー)は「Cubic Centimeter(立方センチメートル)」の略で、エンジンのシリンダー内容積の合計を表す単位です。
1400ccはすなわち1.4リットル(1,400立方センチメートル)の排気量を持つエンジンということになります。
自動車税(種別割)は排気量に応じた区分で税額が設定されており、1400cc(1,001〜1,500cc区分)の場合、2019年10月以降に初回新規登録された車は年額34,500円です。
2019年9月以前に登録された車の旧税額は年額34,500円(旧来の1,001〜1,500cc区分)で、2019年10月の税制改正後に新規登録された車は同じ区分で30,500円に引き下げられました。
1400cc(1,001〜1,500cc)の自動車税まとめ
2019年10月以降の新規登録:年額30,500円
2019年9月以前の登録:年額34,500円
13年超の経年車:税額が重課(約15%増)
ccとリットルの換算方法
ccとリットルの換算は非常にシンプルで、1L = 1,000ccという関係があります。
換算式
1,400cc ÷ 1,000 = 1.4L(リットル)
1.4L × 1,000 = 1,400cc
車のスペック表や自動車税の区分では「cc(立方センチメートル)」と「L(リットル)」が混在して使われるため、両方の表記を理解しておくことが大切です。
1.4Lというとコンパクトカーや小型車に多い排気量帯で、燃費と動力性能のバランスが取れたクラスです。
国際的にはリットル表記(1.4L)が一般的ですが、日本国内の法令・税制ではcc(または立方センチメートル)が使用されることが多くあります。
排気量とエンジン性能の関係
エンジン排気量はシリンダー(気筒)の容積の合計であり、一般的に排気量が大きいほど大きなパワーを発揮できます。
1400ccエンジンは、一般的に最高出力70〜120馬力(ps)程度のものが多く、市街地走行から高速道路まで日常使いに十分なパワーを持っています。
最近のダウンサイジングターボエンジンでは、1400cc(1.4L)ターボが2.0L自然吸気エンジンに相当するパワーを発揮するケースも珍しくありません。
排気量が小さいほど燃費が良くなる傾向がありますが、車重・変速機の種類・ターボの有無などによっても大きく変わります。
1400ccは維持費(税金・燃料費)と走行性能のバランスが取れた、非常に実用性の高い排気量帯といえます。
排気量区分と自動車税の一覧
日本の自動車税は排気量区分に応じた段階税率となっており、1400ccは「1,001cc〜1,500cc」の区分に入ります。
| 排気量区分 | 2019年10月以降の新規登録税額 | 旧税額(2019年9月以前) |
|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 29,500円 |
| 1,001〜1,500cc | 30,500円 | 34,500円 |
| 1,501〜2,000cc | 36,000円 | 39,500円 |
| 2,001〜2,500cc | 43,500円 | 45,000円 |
| 2,501〜3,000cc | 50,000円 | 51,000円 |
| 3,001〜3,500cc | 57,000円 | 58,000円 |
1400ccは1,501cc以上のクラスと比べて年間5,500〜9,000円程度の税額差があり、長期的に見ると維持費の節約につながります。
コンパクトカーが日本で人気を集める理由のひとつに、この排気量区分による税負担の軽さがあるといえるでしょう。
1400ccエンジンを搭載した人気車種と特徴
続いては、1400cc(1.4L)エンジンを搭載した実際の人気車種とその特徴について確認していきます。
国内外の様々なモデルで採用される1.4Lエンジンは、コンパクトカーからSUVまで幅広いクラスで使用されています。
国産車の1400cc代表モデル
日本の国産車では、トヨタ・ホンダ・日産・マツダなど各メーカーが1400cc前後の排気量帯でコンパクトカーを展開してきました。
トヨタのヴィッツ(ヤリスの旧モデル)やアクア(一部グレード)、ホンダのフィット(旧型)・ジャズなどが1.4L前後のエンジンを搭載しています。
マツダのデミオ(現マツダ2)やスズキのスイフトも1.4L前後のガソリンエンジンを採用するモデルが存在します。
近年はダウンサイジングターボや電動化(ハイブリッド)の流れにより、1.4Lという排気量を採用する新型モデルは欧州で多く、国産では1.2L・1.5Lが中心になっています。
それでも中古車市場では1400cc前後のコンパクトカーが数多く流通しており、維持費の安さから経済的な一台として人気を保っています。
欧州車の1.4Lターボエンジン
欧州車ではダウンサイジングターボの流れにより、1400cc(1.4L)ターボエンジンが非常に広く普及しています。
フォルクスワーゲンの「1.4 TSI」エンジンは特に有名で、ゴルフ・ポロ・ティグアンなど多くのモデルに搭載されていました。
アウディA1・A3の旧型や、プジョー208・308にも1.4L前後のターボエンジンが搭載されたことがあります。
欧州の1.4Lターボは140〜180馬力を発揮するモデルも多く、2.0L自然吸気エンジンに匹敵するパフォーマンスを持ちながら燃費と税制面で有利なエンジンとして広まりました。
日本でも欧州車人気とともに1.4Lターボエンジンの認知度が高まり、「小さくて力強いエンジン」の代名詞として定着しています。
1400ccと前後排気量クラスの比較
1400ccを中心に、前後の排気量クラスとの性能・税金比較を表でまとめます。
| 排気量 | 主な用途 | 自動車税(新規) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 660cc(軽自動車) | 軽自動車全般 | 10,800円 | 税制優遇最大・狭い道向き |
| 1,000cc(1.0L) | 軽〜コンパクト | 25,000円 | 超低燃費・市街地向き |
| 1,400cc(1.4L) | コンパクト〜小型 | 30,500円 | バランス型・ターボで高出力も |
| 1,500cc(1.5L) | 小型〜普通 | 30,500円 | 同税率・余裕ある出力 |
| 2,000cc(2.0L) | 中型・SUV | 36,000円 | 余裕のある走行・税負担増 |
1400ccと1500ccは同じ税額区分(1,001〜1,500cc)に収まるため、税金面での差はありません。
一方、1500ccを超えると税額が年間5,500円上がるため、維持費を抑えたい場合は1500cc以下のクラスを選ぶことがポイントといえます。
1400ccの燃費と経済性について
続いては、1400ccエンジンの燃費と、総合的な経済性について確認していきます。
排気量は燃費に直結するわけではありませんが、1400ccクラスの一般的な燃費傾向を把握しておくことは車選びの重要な判断材料になります。
1400ccの一般的な燃費水準
1400ccクラスのコンパクトカーの燃費は、JC08モード(旧測定方式)で概ね15〜22km/L程度が一般的な水準です。
ターボエンジン搭載車でも、最新技術を採用したモデルでは15〜18km/L程度の燃費性能を実現しているものもあります。
ハイブリッドシステムを組み合わせた場合は25〜30km/L以上を実現する車種もあり、同じ1400cc前後の排気量でも大きな差が出ます。
燃費は走行条件(市街地・高速道路・気温など)によっても大きく変わりますので、カタログ値だけでなく実燃費(実際のユーザーの燃費報告)も参考にするとよいでしょう。
年間走行距離が10,000kmとすると、燃費15km/Lの車でのガソリン代はリッター165円換算で年間約110,000円、燃費20km/Lなら約82,500円となります。
13年超経過による税額への影響
自動車税(種別割)には、新規登録から13年を超えたガソリン・ディーゼル車に対して税率を重課する制度があります。
1400ccクラス(1,001〜1,500cc)の場合、13年超で税額が約15%増となります。
1400cc車の13年超経過後の税額(目安)
通常税額(新規登録後):30,500円
13年超経過(旧税額ベース):約39,600円(旧34,500円×約1.15)
※実際の金額は登録時期・税制改正により異なります
長く乗り続ける場合には、13年超の税率重課を考慮した維持費の試算が大切です。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)はこの重課の対象外となっており、長期保有においてはゼロエミッション車の税制上の優位性も検討材料になります。
1400ccと維持費の年間試算
1400ccクラスの車の年間維持費を概算でシミュレーションしてみましょう。
| 費用項目 | 年間の目安金額 |
|---|---|
| 自動車税(1400cc、新規登録後) | 30,500円 |
| 自動車重量税(2年車検、1.0t超〜1.5t以下) | 約16,400円/2年=約8,200円/年 |
| 任意保険(年齢・等級による) | 50,000〜100,000円 |
| ガソリン代(10,000km/年、15km/L、165円/L) | 約110,000円 |
| 車検・整備費用(2年に1度) | 約60,000〜100,000円/2年 |
| 駐車場代(地域により大きく異なる) | 0〜240,000円 |
ガソリン代・駐車場・保険を除いた基本的な税金だけでも年間4〜5万円程度かかるため、維持費全体を見渡した購入計画が大切です。
1400ccは軽自動車よりは維持費が高くなりますが、2000cc以上のクラスと比べると大幅に経済的であり、日常使いの車として非常に現実的な選択肢といえます。
1400ccを選ぶメリットとデメリット
続いては、1400ccという排気量を選ぶ際のメリットとデメリットについて確認していきます。
車選びの参考として、1400ccクラスの特性を総合的に理解しておきましょう。
1400ccを選ぶメリット
1400ccを選ぶ最大のメリットは、維持費と走行性能のバランスの良さです。
軽自動車よりも余裕のある走行性能を持ちながら、2000ccクラスよりも税金・燃料費を抑えられる点が大きな魅力です。
高速道路の合流や追い越しでも十分なパワーを持ち、長距離ドライブにも対応できます。
ダウンサイジングターボエンジンを搭載した場合は、2000cc以上の自然吸気エンジンに匹敵するパフォーマンスを得られる場合もあります。
コンパクトカーとしてのサイズ感から、都市部の駐車場や狭い路地でも扱いやすいという利点もあります。
中古車市場では1400cc前後のコンパクトカーが豊富に流通しており、選択肢の多さもメリットのひとつです。
1400ccのデメリットと注意点
一方で、1400ccにはいくつかのデメリットも存在します。
自然吸気エンジン(NAエンジン)の1400ccは、高速道路での高速巡航や急坂道で力不足を感じる場面があります。
家族4人乗車・大型荷物積載・けん引などの用途では、1500cc以上のエンジンの方が余裕を持って対応できるでしょう。
欧州ブランドの1.4Lターボ車は性能面では優れていますが、輸入車特有の維持費(部品代・工賃など)が高くなる場合もあります。
また、近年は電動化・ハイブリッド化の進展により、1400ccという排気量帯の新型モデルが減少傾向にあることも念頭に置いておきましょう。
長期的に乗り続けることを考えると、電動化対応のモデルや後継となる最新エンジン搭載車の情報も合わせてチェックしておくことをおすすめします。
1400ccが向いている人・向いていない人
1400ccが向いているのは、主に以下のような方です。
主に市街地・近距離での使用が多く、維持費を抑えたい方にとっては最適な排気量帯です。
ファミリー層でも、荷物が少なめで日常の送迎・買い物が主な用途であれば十分な性能といえます。
一方、長距離ドライブが多い・山岳地帯を走ることが多い・けん引やアウトドア用途がある方には、1500cc以上のゆとりあるクラスを検討することをおすすめします。
また、燃費を最優先にするならハイブリッド車やEVを、スポーティな走りを求めるならダウンサイジングターボ搭載の欧州コンパクトを選ぶとよいでしょう。
自分の使用用途・走行シーン・予算を総合的に考えた上で、最適な排気量クラスを選ぶことが大切です。
1400ccのまとめ
この記事では、1400ccという排気量の意味・換算方法・自動車税の税額・人気車種・燃費・維持費について幅広く解説してきました。
1400ccは1.4リットルの排気量を持つエンジンであり、自動車税は1,001〜1,500ccの区分として2019年10月以降の新規登録車で年額30,500円です。
維持費と走行性能のバランスが取れた排気量帯として、コンパクトカーを中心に国内外の多くのモデルに採用されています。
13年超経過による税率重課や燃費性能・使用用途など総合的な維持費を考慮した上で、自分に最適な1台を選ぶことが大切です。
排気量の知識を深めることで、車選びをより賢く・的確に行えるようになるでしょう。