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frp成形方法とは?種類や手順をわかりやすく解説!(繊維強化プラスチック成形:ハンドレイアップ:型・工程など)

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frp成形方法とは何か、「FRP製品はどうやって作られているの?」「種類によって何が違うの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

FRP(繊維強化プラスチック)の成形方法には複数の種類があり、製品の形状・サイズ・要求品質・生産量によって最適な成形方法が選択されます。

本記事では、FRPの代表的な成形方法の種類・特徴・手順・型の種類・各成形方法のメリットとデメリットについてわかりやすく解説いたします。

FRP製造・材料加工に関心をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。

frp成形方法の全体像と選定基準

それではまずfrp成形方法の全体像と選定基準について解説していきます。

FRPの成形方法は、使用する型の形式・樹脂の供給方法・成形圧力の有無・硬化条件によって大きく分類されます。

大きく分けると「開放型成形法(オープンモールド法)」と「密閉型成形法(クローズドモールド法)」の2種類に分類できます。

開放型成形法はハンドレイアップ法・スプレーアップ法・フィラメントワインディング法などが代表例であり、密閉型成形法はRTM法・プレス成形法・オートクレーブ成形法などが代表例です。

成形方法の選定基準

FRP成形方法の選定は、以下の要素を総合的に考慮して行います。

選定基準 検討内容
製品の形状・サイズ 複雑形状・大型品か、単純形状・小型品か
要求される品質・精度 高強度・高精度が必要か、汎用品質でよいか
生産量 少量多品種か、大量生産か
設備投資コスト 高額な設備を導入できるか
使用樹脂の種類 常温硬化型か、加熱硬化型か

成形方法の選定を誤ると、製品の品質不良・製造コストの増大・工程の複雑化につながるため、製品要求と製造条件を正確に把握した上での選定が重要です。

ハンドレイアップ法の特徴と手順

続いてはハンドレイアップ法の特徴と手順について確認していきます。

ハンドレイアップ法は、FRP成形の最も基本的かつ歴史ある方法であり、今日も幅広く使用されています。

ハンドレイアップ法の基本的な特徴

ハンドレイアップ法(Hand Lay-up Method)は、型(モールド)の上にガラスクロス・ガラスマットなどの強化繊維シートを手作業で積層しながら、刷毛やローラーで樹脂を含浸させて積層・成形する方法です。

型は片面型(メスまたはオス型)のみで成形が可能であり、設備投資が少なく小ロット・複雑形状への対応が容易という特徴があります。

一方で、成形品の品質(繊維含有率・膜厚の均一性)が作業者の技能に依存しやすい点と、樹脂含浸時のスチレン・溶剤の揮発による作業環境の問題が課題として挙げられます。

ハンドレイアップ法の手順

ハンドレイアップ法の基本的な成形手順は以下の通りです。

ハンドレイアップ法の成形手順

ステップ1:型の準備(離型処理・ゲルコートの塗布・乾燥)

ステップ2:ガラスマット・クロスの積層(1層目)

ステップ3:混合樹脂(樹脂+硬化剤)の塗布・含浸(ローラー・刷毛)

ステップ4:ステップ2〜3を必要積層数分繰り返す

ステップ5:常温硬化(必要に応じて加熱後硬化)

ステップ6:脱型・トリミング・仕上げ

各積層の間で均一な樹脂含浸を確認しながら進めることが、品質の高い成形品を得るためのポイントです。

ローラーを使用して樹脂を均一に伸ばすとともに気泡を除去する「脱泡操作」が、ピンホール・ボイドのない高品質な積層体を得るための重要な技術です。

フィラメントワインディング法・RTM法・プリプレグ成形法の特徴

続いてはフィラメントワインディング法・RTM法・プリプレグ成形法の特徴について確認していきます。

これらはハンドレイアップ法と異なる特性を持つ重要な成形方法です。

フィラメントワインディング法

フィラメントワインディング法(FW法)は、回転するマンドレル(芯型)に樹脂を含浸させたガラス繊維ロービングを所定の角度・テンションで連続的に巻き付けて管状・圧力容器状の成形品を製造する方法です。

繊維の配向角度を精密に制御することで、使用条件に最適化された強度特性を持つ成形品を高精度・高再現性で製造できます。

frp配管・FRP圧力容器・ロケットモーターケース・CNG(圧縮天然ガス)タンクなどの円筒形・球形製品に最も適した成形方法です。

RTM法(樹脂トランスファー成形)

RTM(Resin Transfer Molding)法は、上下一対の密閉型の中に強化繊維のプリフォーム(予備成形体)を配置し、加圧した樹脂を注入・含浸させて硬化させる成形方法です。

両面型を使用するため成形品の表裏両面が型面になり、高い寸法精度・優れた表面品質が得られるという特徴があります。

RTM法はスチレン・VOCの揮発がなく密閉環境での成形のため、作業環境・大気環境への負荷が小さいクリーンな成形方法として注目されています。

自動車部品・航空機部品・風力発電ブレードなどの大量生産・高品質部品製造に適しており、生産の自動化との親和性も高い成形方法です。

プリプレグ積層・オートクレーブ成形法

プリプレグ成形法は、強化繊維に樹脂(主にエポキシ系)を予め含浸させた半硬化状態のシート材(プリプレグ)を型に積層し、加熱・加圧して硬化させる成形方法です。

オートクレーブ(高圧釜)内で加熱・加圧しながら硬化させることで、均一な繊維体積率・極めて低いボイド(空孔)率・最高水準の機械的特性を持つ成形品が得られます。

航空機・宇宙機・レーシングカーなど、最高の品質・信頼性が要求される用途への成形方法として広く採用されています。

型の種類と成形工程管理の重要性

続いては型の種類と成形工程管理の重要性について確認していきます。

FRP成形における型(モールド)の選定と工程管理は、成形品の品質を根本的に規定します。

FRP成形に使用される型の種類

FRP成形に使用される型には、材質・形式によってさまざまな種類があります。

FRP製型(FRPモールド)は、FRP自体で作られた型であり、複雑な形状への対応が容易で比較的安価に製作できますが、金属型と比べて耐久性(使用回数)が劣ります。

金属型(アルミ・スチール)は高い寸法精度・耐久性を持ちますが、製作コストが高く形状変更が困難という特徴があります。

型の材質・精度・耐久性の選定は、成形品に求められる品質水準と生産計画(ロット数・生産期間)を考慮した総合的な判断が必要です。

離型処理の重要性

FRP成形においては、成形後に型から成形品を取り出すための離型処理が非常に重要です。

離型剤(PVAフィルム・ワックス系離型剤・半永久離型剤)を型面に適切に塗布することで、成形品の型への固着を防ぎ、スムーズな脱型と型面の保護を実現します。

離型処理が不十分であると、脱型時に成形品が型に固着して成形品・型の両方が損傷するリスクがあります。

成形工程管理のポイント

FRP成形の品質を安定させるためには、温度・湿度・樹脂の混合比率・積層数・硬化時間などの工程パラメーターを適切に管理することが重要です。

特に樹脂の混合比率(主剤と硬化剤の比率)の誤りは、硬化不良・物性低下・成形品の廃棄という深刻な結果をもたらすため、計量作業の精度管理が成形工程管理の最重要事項の一つです。

成形後の後硬化(ポストキュア)処理を適切に行うことで、成形品の最終的な物性(強度・耐熱性・耐薬品性)が規定値に到達し、安定した品質が確保できます。

まとめ

本記事では、FRPの代表的な成形方法の種類・特徴・手順・型の種類・工程管理のポイントについて幅広く解説いたしました。

FRPの成形方法はハンドレイアップ法・フィラメントワインディング法・RTM法・プリプレグオートクレーブ成形法など多様であり、製品の形状・品質要求・生産量・コストに応じた最適な方法を選定することが高品質なFRP製品製造の出発点です。

型の選定・離型処理・工程パラメーターの管理という3つの柱を適切に管理することで、安定した品質のFRP成形品を効率的に生産することができるでしょう。

FRP製造・材料加工に携わる方は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。