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大気圧の単位は?換算・変換も(PaやhPaやatmやmmHgやbar等)読み方や一覧は?

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大気圧の単位は、日常生活や科学・工学の場面でさまざまな種類が使われており、「Pa(パスカル)」「hPa(ヘクトパスカル)」「atm(アトム・標準大気圧)」「mmHg(ミリメートル水銀柱)」「bar(バール)」など、多くの表記が存在します。

天気予報では「hPa」が使われ、医療現場では「mmHg」が使われるなど、分野によって単位が異なるため、換算・変換方法を知っておくことはとても重要です。

本記事では、大気圧の単位は何があるのか、それぞれの読み方や一覧、そして換算・変換の方法についてわかりやすく解説していきます。

大気圧の単位は「Pa(パスカル)」が基本!hPaやatmなど主要な単位の読み方一覧

それではまず、大気圧の単位の種類と読み方の一覧について解説していきます。

大気圧の単位として最も基本となるのは「Pa(パスカル)」であり、国際単位系(SI単位系)における圧力の標準単位です。

Pa(パスカル)は、フランスの物理学者ブレーズ・パスカルの名前に由来しており、1Pa=1N/m²(1平方メートルあたり1ニュートンの力)として定義されています。

大気圧を扱う場面では、Pa単位だと数値が非常に大きくなるため、天気予報などでは「hPa(ヘクトパスカル)」が広く使われています。

「ヘクト(h)」は100倍を意味するSI接頭辞であり、1hPa=100Paとなります。

以下に、大気圧でよく使われる主な単位の読み方と概要を一覧でまとめました。

単位記号 読み方 主な使用分野 1標準大気圧との対応
Pa パスカル 科学・工学全般(SI単位) 101325 Pa
hPa ヘクトパスカル 気象・天気予報 1013.25 hPa
atm アトム(標準大気圧) 化学・物理 1 atm
mmHg ミリメートル水銀柱 医療・血圧測定 760 mmHg
bar バール 工業・気象分野 1.01325 bar
mbar ミリバール 旧気象分野 1013.25 mbar
kPa キロパスカル 工学・タイヤ空気圧など 101.325 kPa
Torr トール 真空技術・化学 760 Torr

「atm(標準大気圧)」は地球の海面上における平均的な大気圧を基準としたもので、化学の教科書などではよく登場する単位です。

「mmHg(ミリメートル水銀柱)」は、水銀柱の高さで圧力を表したものであり、「Torr(トール)」とほぼ同じ値として扱われることが多いです。

「bar(バール)」は工業分野や一部の気象分野でも使用されており、1barは100,000Paに相当します。

大気圧の単位はPa(パスカル)がSI単位系の基本です。

天気予報ではhPa(ヘクトパスカル)、医療ではmmHg(ミリメートル水銀柱)、化学ではatm(標準大気圧)が広く使われており、分野によって使用される単位が異なります。

大気圧の単位の換算・変換方法(PaとhPaとatmとmmHgとbarの関係)

続いては、大気圧の主要な単位の換算・変換方法を確認していきます。

大気圧の単位換算において基準となるのは「1標準大気圧(1 atm)=101325 Pa」という関係です。

この関係を軸にして、各単位への変換式を整理すると、計算がとてもスムーズになります。

以下に、1標準大気圧(1 atm)を基準とした各単位への換算値をまとめました。

1 atm = 101325 Pa

1 atm = 1013.25 hPa

1 atm = 101.325 kPa

1 atm = 1.01325 bar

1 atm = 1013.25 mbar

1 atm = 760 mmHg

1 atm = 760 Torr

次に、よく使うPaとhPaの換算について確認しましょう。

1 hPa = 100 Pa

1 Pa = 0.01 hPa

例:1013.25 hPa = 101325 Pa

天気予報でよく耳にする「1013hPa」は、101,325Paに相当し、これが標準的な大気圧の値です。

続いて、PaとmmHgの換算を見ていきましょう。

1 mmHg = 133.322 Pa(厳密値)

1 Pa ≒ 0.0075 mmHg

例:760 mmHg = 101325 Pa(=1 atm)

血圧の単位として医療現場で使われる「mmHg」は、760 mmHgが1気圧(1 atm)に相当します。

barとPaの換算も、工業分野では頻繁に用いられます。

1 bar = 100000 Pa(=10⁵ Pa)

1 mbar = 100 Pa = 1 hPa

1 Pa = 0.00001 bar

「mbar(ミリバール)」は、かつて気象分野で広く使用されていた単位ですが、現在は「hPa(ヘクトパスカル)」に置き換わっています。

数値としては「1 mbar = 1 hPa」であるため、気象データを読み替える際には数値そのままで読めるという利点があります。

以下に、主要な単位の換算をひとまとめにした一覧表を示します。

変換元 変換先 換算式・値
1 Pa hPa 0.01 hPa
1 Pa atm 約 9.869×10⁻⁶ atm
1 Pa mmHg 約 0.0075 mmHg
1 Pa bar 0.00001 bar(10⁻⁵ bar)
1 hPa Pa 100 Pa
1 atm Pa 101325 Pa
1 atm hPa 1013.25 hPa
1 mmHg Pa 133.322 Pa
1 bar Pa 100000 Pa
1 bar atm 約 0.9869 atm

単位換算をスムーズに行うためには、「1 atm = 101325 Pa」を基準値として覚えておくことが最も効率的です。

大気圧の単位「Pa・hPa・atm・mmHg・bar」それぞれの特徴と使われる場面

続いては、それぞれの大気圧の単位がどのような場面で使われているのかを確認していきます。

Pa(パスカル)とhPa(ヘクトパスカル)の特徴と使用場面

Pa(パスカル)は、国際単位系(SI単位系)において圧力を表す唯一の基本単位であり、科学・工学・物理・化学など幅広い分野で使用されています。

1Paは非常に小さな圧力単位であるため、大気圧を表す際には「1 Pa」では101325という大きな数値になってしまいます。

そのため、実用的な天気予報や気象分野では「hPa(ヘクトパスカル)」が使用されており、標準大気圧は約1013.25 hPaとなります。

日本では1992年から気象観測において「mbar(ミリバール)」から「hPa(ヘクトパスカル)」へと移行しており、現在では天気予報で「1013ヘクトパスカル」という表現が定着しています。

atm(標準大気圧)とTorr(トール)の特徴と使用場面

atm(標準大気圧)は、地球の海面上における平均的な大気圧を1として定義した単位で、化学の気体計算(ボイル・シャルルの法則など)でよく使われます。

理想気体の状態方程式「PV=nRT」においても、Pの単位としてatmが使われることが多く、化学の教科書では標準的な単位として登場します。

Torr(トール)はイタリアの物理学者トリチェリの名前に由来しており、真空技術や化学実験など圧力が低い環境を扱う場面でよく使われます。

1 Torr ≒ 1 mmHgとしてほぼ同等の値として扱われることが多く、換算の際にも数値の差はごくわずかです。

mmHg(ミリメートル水銀柱)とbar(バール)の特徴と使用場面

mmHg(ミリメートル水銀柱)は、水銀柱の高さで圧力を表す単位であり、血圧測定など医療現場で現在も広く使われています

「血圧が120/80 mmHg」といった表現は日常的によく耳にするもので、健康管理の文脈では欠かせない単位です。

bar(バール)は、1 bar = 100,000 Pa(10⁵ Pa)と定義されており、標準大気圧の1 atm(101,325 Pa)とほぼ近い値を持ちます。

工業用の圧力計(例:タイヤの空気圧やボイラーの圧力)などでbar(バール)またはkPa(キロパスカル)が使われるケースも多く、産業分野では実用的な単位として重宝されています。

大気圧の単位はそれぞれ使われる分野が異なります。

天気予報ではhPa、医療ではmmHg、化学ではatm、工業分野ではbarやkPaが使われることが多く、各単位の背景と使用場面を把握しておくことが換算・変換の理解を深める近道です。

大気圧の単位に関するよくある疑問(hPaとmbarの違い・Torrとmmhgの違いなど)

続いては、大気圧の単位に関してよく寄せられる疑問点を確認していきます。

hPa(ヘクトパスカル)とmbar(ミリバール)の違いは?

hPaとmbarは、数値としてはまったく同じ(1 hPa = 1 mbar)ですが、単位の体系と歴史的背景が異なります。

mbar(ミリバール)は旧CGS単位系に基づく単位であり、かつて気象分野で広く使用されていました。

一方、hPa(ヘクトパスカル)は国際単位系(SI単位系)に基づく単位であり、SI単位系への統一移行に伴って気象分野でもhPaが使われるようになったものです。

日本では1992年に気象庁がmbarからhPaへ正式に移行しており、現在の天気予報では必ずhPaが使用されています。

Torr(トール)とmmHg(ミリメートル水銀柱)の違いは?

TorrとmmHgは非常によく似た単位ですが、厳密には若干の差があります。

1 Torr = 101325/760 Pa ≒ 133.3224 Pa

1 mmHg = 133.3224 Pa(国際度量衡委員会による定義)

差は非常に小さく、一般的な計算ではほぼ同等として扱われます。

Torr(トール)は真空技術や化学実験など、より精密な圧力管理が必要な場面で使われることが多く、mmHgは医療現場で使われることが多い傾向にあります。

両者の差は極めて微小であるため、日常的な換算では「1 Torr ≒ 1 mmHg」として計算してしまっても問題ないでしょう。

kPa(キロパスカル)はどんな場面で使う?

kPa(キロパスカル)は1 kPa = 1000 Paであり、タイヤの空気圧や工業用の圧力測定、食品の気密包装などで広く使われている単位です。

たとえば、自動車のタイヤの空気圧は「200 kPa」や「230 kPa」などと表示されることが多く、日常生活に身近な単位でもあります。

また、医療分野では血圧をkPaで表すこともあり、「120 mmHg ≒ 16 kPa」という換算が使われる場合もあります。

標準大気圧との関係では「1 atm = 101.325 kPa」と覚えておくと便利です。

疑問 答え・ポイント
hPaとmbarの違いは? 数値は同じ(1 hPa=1 mbar)。単位系の違いのみ
TorrとmmHgは同じ? ほぼ同じ(厳密には微小な差あり)
kPaはどこで使う? タイヤ空気圧・工業・医療など
atmとbarの違いは? 1 atm=1.01325 bar(約1%の差)
Pa単位が大気圧に使いにくい理由は? 数値が大きすぎるため(101325 Pa)

まとめ

本記事では、「大気圧の単位は何か」という疑問に対し、Pa・hPa・atm・mmHg・bar・Torr・kPaなどの種類と読み方の一覧、換算・変換方法、それぞれの使用場面、そしてよくある疑問について詳しく解説しました。

大気圧の基本単位はPa(パスカル)であり、SI単位系における圧力の標準単位です。

天気予報ではhPa(ヘクトパスカル)、医療ではmmHg(ミリメートル水銀柱)、化学ではatm(標準大気圧)、工業分野ではbar(バール)やkPa(キロパスカル)が使われており、分野によって使用される単位が大きく異なります。

換算の基本は「1 atm = 101325 Pa = 1013.25 hPa = 760 mmHg = 1.01325 bar」という関係をしっかり覚えておくことが重要です。

大気圧の単位換算の基準値まとめ

1 atm = 101325 Pa = 1013.25 hPa = 760 mmHg = 760 Torr = 1.01325 bar = 101.325 kPa

この基準値を軸にすれば、あらゆる単位への換算・変換が正確かつ素早く行えます。

各単位の背景や使用場面を理解することで、理科や物理・化学の学習はもちろん、日常生活や仕事の場面でも役立てることができるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、大気圧の単位と換算・変換をしっかりマスターしてください。