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KVMのインストール手順は?設定方法も解説!(Ubuntu:Red Hat:パッケージ導入:初期設定:動作確認など)

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KVMを実際に使い始めるためには、適切なインストール手順と初期設定が必要です。

UbuntuやRed Hat系のLinuxディストリビューションでのインストール方法は、コマンドの細部が異なるため、自分の環境に合った手順を把握しておくことが重要でしょう。

この記事では、KVMのインストール手順から初期設定、動作確認までをステップごとにわかりやすく解説していきます。

これからKVMを導入しようとしている方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

KVMのインストールはパッケージ管理ツールを使えば比較的簡単に完了する

それではまず、KVMのインストール方法の全体的な流れと基本的な考え方について解説していきます。

KVMはLinuxカーネルに統合されているため、インストール自体はカーネルモジュールの有効化と関連パッケージの導入が主な作業となります。

apt(Debian/Ubuntu系)やdnf/yum(Red Hat/CentOS/Fedora系)などのパッケージ管理ツールを使うことで、依存パッケージを含む一括インストールが可能です。

KVMインストールで導入するパッケージの主な構成要素

KVMカーネルモジュール(kvm、kvm-intel または kvm-amd)、QEMU(ハードウェアエミュレーター)、Libvirt(仮想化管理API)、Virt-Manager(GUIフロントエンド)の4つが基本セットです。

UbuntuへのKVMインストール手順

続いては、UbuntuへのKVMインストール手順について確認していきます。

インストール前の確認事項

まず、CPUが仮想化支援機能をサポートしているか確認します。

Ubuntu:仮想化支援機能の確認コマンド

egrep -c ‘(vmx|svm)’ /proc/cpuinfo

0以外の数値が表示されれば仮想化支援機能が有効です。

また、cpu-checkerパッケージを使ってkvm-okコマンドで確認する方法もあります。

KVM関連パッケージのインストール

Ubuntuでは以下のコマンドでKVM関連パッケージを一括インストールできます。

Ubuntuでのインストールコマンド例

sudo apt update

sudo apt install qemu-kvm libvirt-daemon-system libvirt-clients bridge-utils virt-manager

qemu-kvmがKVM本体、libvirt関連パッケージが管理ライブラリ、bridge-utilsがネットワーク設定、virt-managerがGUI管理ツールです。

ユーザー権限の設定

KVMとLibvirtを一般ユーザーで使用するには、libvirtグループとkvmグループに現在のユーザーを追加する必要があります。

「sudo usermod -aG libvirt $(whoami)」と「sudo usermod -aG kvm $(whoami)」のコマンドを実行し、その後一度ログアウト・再ログインすることで変更が反映されます。

Red Hat系(RHEL/CentOS/Fedora)へのKVMインストール手順

続いては、Red Hat系ディストリビューションへのKVMインストール手順について確認していきます。

インストールコマンドとパッケージ構成

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やCentOS Stream、Fedoraでは、dnfコマンドを使用してKVMをインストールします。

Red Hat系でのインストールコマンド例

sudo dnf install qemu-kvm libvirt virt-install virt-manager

インストール完了後、Libvirtデーモンを起動・自動起動設定します。

sudo systemctl enable –now libvirtd

SELinuxとファイアウォールの設定

Red Hat系ではSELinuxが有効な状態でKVMを動作させることが推奨されています。

SELinuxのポリシー違反でKVMが正常動作しない場合は、audit2allowコマンドで必要な許可ルールを生成するか、SELinuxのコンテキストを適切に設定します。

Firewalldが有効な環境では仮想マシンのネットワーク通信に必要なポートを開放しておく必要があります。

仮想化グループのインストール(RHEL)

RHELではパッケージグループとして「仮想化(Virtualization)」グループをまとめてインストールできます。

「sudo dnf group install “Virtualization”」コマンドで仮想化に必要な一連のパッケージをまとめて導入可能です。

この方法では依存関係も自動で解決されるため、手軽にKVM環境を整えることができます。

KVMの初期設定と動作確認

続いては、インストール完了後の初期設定と動作確認の手順について確認していきます。

Libvirtデーモンの起動確認

KVMを使い始める前に、Libvirtデーモン(libvirtd)が正常に動作しているか確認します。

「systemctl status libvirtd」コマンドでデーモンの状態を確認し、「active (running)」と表示されれば正常です。

自動起動の設定も忘れずに行い、サーバー再起動後も自動的にデーモンが起動するようにしておきましょう。

KVMモジュールの確認

「lsmod | grep kvm」コマンドを実行し、kvm_intelまたはkvm_amdモジュールが読み込まれていることを確認します。

モジュールが表示されない場合は、「sudo modprobe kvm_intel」(Intelの場合)または「sudo modprobe kvm_amd」(AMDの場合)で手動ロードが必要です。

BIOS/UEFI設定で仮想化機能が有効になっていない場合は、モジュールのロードに失敗するため設定を確認しましょう。

テスト用仮想マシンの作成と動作確認

インストールと基本設定が完了したら、テスト用の仮想マシンを作成して動作確認を行います。

Virt-Managerを起動し、「新規仮想マシンの作成」からウィザードに従って仮想マシンを作成します。

仮想マシンが正常に起動し、ゲストOSのインストールが進めばKVMの動作確認完了です。

CLIで確認する場合は「virsh list –all」でインストール済み仮想マシンの一覧が表示されることを確認しましょう。

確認事項 確認コマンド 正常時の結果
仮想化支援機能 egrep -c ‘(vmx|svm)’ /proc/cpuinfo 1以上の数値が表示される
KVMモジュール lsmod | grep kvm kvm_intel/kvm_amdが表示される
Libvirtデーモン systemctl status libvirtd active (running) と表示される
仮想マシン一覧 virsh list –all 作成した仮想マシンが表示される

まとめ

KVMのインストールはUbuntuではaptコマンド、Red Hat系ではdnfコマンドを使って比較的簡単に行えます。

インストール後はLibvirtデーモンの起動確認・KVMモジュールの確認・ユーザー権限の設定という初期設定を忘れずに実施することが重要です。

テスト用仮想マシンを作成して動作確認を行い、正常に動作することを確かめてからKVM環境の本格利用を始めるとスムーズでしょう。

まずは自分の環境のディストリビューションに合った手順を確認し、一つひとつ丁寧に進めてみてください。