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パリティエラーとは?原因や対処方法を解説(メモリエラー・データ破損・システム障害・診断方法など)

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コンピューターを使用していると、突然「パリティエラー」というメッセージが表示されてシステムが停止してしまうことがあります。

パリティエラーはメモリやデータ伝送に関係するエラーの一種で、システムの安定性や信頼性に深刻な影響を与える可能性があります。

本記事では、パリティエラーの意味・発生原因・具体的な症状、そして対処方法や診断方法について詳しく解説していきます。

パリティエラーとは何か?定義と基本的な仕組み

それではまず、パリティエラーの定義と基本的な仕組みについて解説していきます。

パリティエラーとは、メモリやデータ伝送においてパリティチェックを行った結果、データの整合性が保たれていないと判断されたエラーのことです。

パリティチェックは「1」のビット数の偶奇を確認してデータの誤りを検出する仕組みであり、期待されたパリティと実際のパリティが一致しないとパリティエラーが発生します。

メモリパリティエラーの仕組み

コンピューターのメモリ(RAM)にはパリティ機能を持つものと持たないものがあります。

パリティ付きメモリ(パリティRAM)は、データを書き込む際にパリティビットも同時に記録します。

読み出し時にそのパリティビットと現在のデータのパリティを照合し、不一致があれば「メモリパリティエラー」として検出します。

Windowsでは「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」や「MEMORY_PARITY_ERROR」などのブルースクリーン(BSOD)として現れることがあるでしょう。

ハードウェアパリティエラーとソフトウェアパリティエラー

パリティエラーは発生箇所によって、ハードウェア起因とソフトウェア起因に分類されます。

ハードウェアパリティエラー:メモリチップの物理的な障害・接触不良・電圧不安定・熱によるビット化けなどが原因

ソフトウェアパリティエラー:ドライバーの不具合・OS上の設定ミス・ソフトウェアのバグによってパリティチェック機構が誤動作するケース

一般的にハードウェア起因のパリティエラーは再現性が高く、特定のメモリスロットや特定の動作条件で繰り返し発生する傾向があります。

パリティエラーとECCエラーの違い

パリティエラーと混同されやすい概念としてECCエラーがあります。

パリティエラーはエラーの「検出のみ」を行うのに対し、ECCメモリは1ビットエラーの「検出と自動訂正」が可能です。

ECCメモリはサーバーやワークステーションなど高い信頼性が求められる環境で採用されており、パリティRAMよりも高度な保護機能を提供します。

パリティエラーの主な原因

続いては、パリティエラーが発生する主な原因を確認していきます。

パリティエラーは複数の原因によって引き起こされることがあり、原因を正確に特定することが適切な対処の第一歩となります。

メモリの物理的な障害

パリティエラーの最も一般的な原因は、メモリモジュールの物理的な障害です。

メモリチップ上のトランジスタが劣化・損傷することで、特定のビット位置のデータが正しく保持されなくなります。

このような障害を「不良セル」と呼び、不良セルが存在するメモリはランダムなパリティエラーを引き起こします。

また、メモリスロットへの接触不良も頻繁なパリティエラーの原因となるため、物理的な清掃と再装着が効果的な場合もあります

過熱・電源の不安定

コンピューターの動作環境も、パリティエラーの発生に大きく影響します。

CPUやメモリが過熱状態になると、動作が不安定になりビットエラーが発生しやすくなります。

電源ユニットの出力電圧が不安定な場合も、メモリへの供給電圧が変動してデータの読み書きに支障をきたすことがあるでしょう。

特にオーバークロック環境では、電圧・温度ともに負荷が高まるため、パリティエラーのリスクが増大します。

ソフトウェア・ドライバーの問題

ハードウェアに問題がない場合でも、デバイスドライバーやOSのバグによってパリティエラーが発生することがあります。

特定のドライバーがメモリの管理を誤り、パリティチェックを誤って失敗させるケースも報告されています。

Windowsアップデートの直後やドライバーのアップデート後にパリティエラーが発生した場合は、ソフトウェア起因の可能性を疑うべきでしょう。

パリティエラーの診断方法と対処方法

続いては、パリティエラーの診断方法と具体的な対処方法を確認していきます。

パリティエラーへの対処は、まず原因を特定してから適切な手順で行うことが重要です。

Windowsメモリ診断ツールの活用

Windowsにはメモリの問題を診断するための標準ツール「Windowsメモリ診断」が搭載されています。

スタートメニューから「mdsched」と入力して起動し、再起動後にメモリ診断が実行されます。

診断結果は再起動後のイベントビューアーで確認でき、エラーが検出された場合はメモリモジュールの交換を検討する必要があるでしょう。

パリティエラーが繰り返し発生する場合は、メモリモジュールを1枚ずつ交換しながらエラーが消えるかどうかを確認する「切り分け作業」が診断の基本となります。

memtest86による詳細診断

より詳細なメモリ診断には、フリーソフトウェアの「memtest86」が広く使われています。

OSを起動せずにUSBから起動する診断ツールであり、メモリのすべての領域を複数のパターンで読み書き検査します。

memtest86でエラーが検出された場合は、ほぼ確実にメモリモジュールに物理的な問題があると判断できるでしょう。

ハードウェア・環境の見直し

メモリ診断でエラーが見つからない場合は、周辺環境の見直しも重要です。

PCケース内のエアフローを改善してCPU・メモリの冷却効率を高めること、電源ユニットを高品質なものに交換すること、メモリスロットをクリーニングして接触不良を解消することが有効な対策となります。

また、BIOSのアップデートによってメモリ関連の不具合が修正されることもあるため、最新バージョンの確認も合わせて行うとよいでしょう。

まとめ

本記事では、パリティエラーの定義・発生原因・診断方法・対処方法について解説してきました。

パリティエラーはメモリやデータ伝送におけるビットの誤りを検出した際に発生するエラーであり、原因としてはメモリの物理的障害・過熱・電源不安定・ドライバーの問題などが挙げられます。

繰り返し発生するパリティエラーは放置せず、Windowsメモリ診断やmemtest86などのツールを使って原因を特定し、必要に応じてメモリを交換することが根本的な解決策となります。

システムの安定性を保つために、定期的なハードウェアの状態確認と適切なメンテナンスを心がけましょう。