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ピタゴラスの定理の計算方法は?求め方と計算例も!(辺の長さの求め方:計算手順:練習問題:応用計算:直角三角形の辺の比など)

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ピタゴラスの定理は知っていても、実際の計算問題でどう使えばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。

ピタゴラスの定理を使った計算の基本は、a²+b²=c²の式を目的の辺について解き直すことであり、求めたい辺が斜辺か直角を挟む辺かで式の使い方が変わります。

本記事では、ピタゴラスの定理を使った辺の長さの求め方・計算手順・具体的な計算例・練習問題まで、段階を追ってわかりやすく解説します。

ピタゴラスの定理の計算方法:基本的な求め方

それではまず、ピタゴラスの定理を使った基本的な計算方法について解説していきます。

計算に入る前に、「求めたい辺が斜辺(c)か」「直角を挟む辺(aまたはb)か」を必ず確認することが重要です。

斜辺(c)を求める計算

直角を挟む2辺の長さaとbがわかっているとき、斜辺cは次の式で求められます。

斜辺を求める公式:c = √(a² + b²)

計算例①:a=3、b=4のとき

c = √(3² + 4²) = √(9 + 16) = √25 = 5

計算例②:a=5、b=12のとき

c = √(5² + 12²) = √(25 + 144) = √169 = 13

3-4-5や5-12-13のように、すべての辺が整数になる組み合わせを「ピタゴラス数」と呼び、試験でもよく出題されます。

直角を挟む辺(aまたはb)を求める計算

斜辺cともう一方の辺がわかっているとき、残りの辺は次の式で求めます。

直角を挟む辺を求める公式:a = √(c² – b²)

計算例:c=10、b=6のとき

a = √(10² – 6²) = √(100 – 36) = √64 = 8

c²=a²+b²の式をaについて解くと、a²=c²-b²となり、aを求める際は引き算になる点に注意してください。

代表的なピタゴラス数の一覧

辺a 辺b 斜辺c 確認(a²+b²)
3 4 5 9+16=25=5²
5 12 13 25+144=169=13²
8 15 17 64+225=289=17²
7 24 25 49+576=625=25²
6 8 10 36+64=100=10²

これらのピタゴラス数を暗記しておくと、計算を素早く進められて試験での時間短縮につながります。

直角三角形の辺の比と特別な角度

続いては、直角三角形の辺の比と特別な角度(30°・45°・60°)について確認していきます。

ピタゴラスの定理と合わせて辺の比を理解することで、計算のスピードが格段に向上します。

45°の直角三角形の辺の比

2つの角が45°の直角二等辺三角形(45°-45°-90°三角形)の辺の比は1:1:√2です。

45°-45°-90°三角形の辺の比:1 : 1 : √2

例:一辺が5の直角二等辺三角形の斜辺 = 5√2 ≈ 7.07

この比はPythagoras a²+b²=c²において、a=b=1とすると c=√(1+1)=√2 から導かれます。

30°・60°の直角三角形の辺の比

30°-60°-90°の三角形の辺の比は1:√3:2です。

30°-60°-90°三角形の辺の比:1 : √3 : 2

例:斜辺が10の場合、30°に対する辺=5、60°に対する辺=5√3

この比は正三角形を半分に切った形から導かれ、高校数学の三角比・三角関数の基礎として非常に重要です。

辺の比を使った高速計算

代表的な辺の比(1:1:√2や1:√3:2)を覚えておくことで、計算の手間を大幅に省けます。

たとえば斜辺が6の30°-60°-90°三角形であれば、比から各辺は3と3√3と即答でき、都度ピタゴラスの定理を計算する必要がありません。

試験では時間が限られているため、頻出の辺の比のパターンを即座に引き出せる練習が重要です。

ピタゴラスの定理の応用計算

続いては、ピタゴラスの定理を使ったやや発展的な応用計算を確認していきます。

長方形の対角線の長さを求める計算

縦a・横bの長方形の対角線の長さdは、ピタゴラスの定理で求められます。

長方形の対角線:d = √(a² + b²)

例:縦6cm、横8cmの長方形の対角線 = √(6²+8²) = √(36+64) = √100 = 10cm

この計算は、テレビやモニターの「インチサイズ(対角線の長さ)」の算出にも直接応用されます。

立体図形の対角線を求める計算

直方体の対角線の長さも、ピタゴラスの定理を2回適用することで求められます。

縦a・横b・高さcの直方体の対角線d:

まず底面の対角線e = √(a²+b²)

次に立体の対角線d = √(e²+c²) = √(a²+b²+c²)

立体の対角線の公式d=√(a²+b²+c²)は、3次元空間での距離計算と一致しており、空間認識力の基礎となる重要な公式です。

練習問題で計算力を確認

ピタゴラスの定理の計算力を確認するための練習問題を示します。

練習問題:

①a=9、b=40のとき、斜辺cを求めよ。(答え:c=√(81+1600)=√1681=41)

②斜辺c=25、一辺b=20のとき、他の辺aを求めよ。(答え:a=√(625-400)=√225=15)

③一辺5cmの正方形の対角線の長さを求めよ。(答え:5√2≈7.07cm)

繰り返し練習することで、計算手順が自然と身につき試験本番でのミスを減らすことができます。

まとめ

ピタゴラスの定理の計算では、求める辺が「斜辺c」か「直角を挟む辺a・b」かを確認してから式を変形することが基本です。

c=√(a²+b²)で斜辺を求め、a=√(c²-b²)で直角を挟む辺を求めるという2つの式の使い分けをしっかり習得しましょう。

代表的なピタゴラス数(3-4-5・5-12-13など)と特別な角度の辺の比(1:1:√2・1:√3:2)を暗記することで、計算速度が大幅に向上します。

練習問題を繰り返し解いて、三平方の定理の計算を確実に身につけていきましょう。