メールアドレスを用途ごとに使い分けたいけれど、アカウントをいくつも管理するのは大変——そんな悩みを解決してくれるのがエイリアス(別名アドレス)の機能です。エイリアスを使えば、メインのアドレスはそのままに、複数のアドレスを使い分けることができます。
本記事では、エイリアスの作成方法を中心に、Gmail・iCloud・Outlookそれぞれの具体的な手順をわかりやすく解説していきます。スマホでの作成方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
エイリアスの作成方法はサービスごとに異なる
それではまず、エイリアス作成の基本的な考え方と、サービスごとの違いから解説していきます。
エイリアスの作成方法は、利用しているメールサービスによって大きく異なります。Gmail・iCloud・Outlookはそれぞれ独自の仕組みでエイリアスを提供しており、作成できる数・設定できる場所・使える機能に違いがあります。まずは自分が使っているサービスの仕様を把握することが、スムーズな設定への第一歩です。
共通しているのは、エイリアスに届いたメールはメインアカウントの受信ボックスに集約されるという点です。アカウントを新たに作る必要がなく、ログインも一度で済むため、複数アドレスを効率よく管理できます。
エイリアスを作成する前に確認すべきこと
エイリアスを作成する前に、いくつかの点を確認しておきましょう。まず、利用しているプランがエイリアス機能に対応しているかどうかです。無料プランでは作成数に制限がある場合や、そもそも機能が提供されていない場合もあります。次に、作成したエイリアスから送信(差出人として使用)できるかどうかも確認が必要です。受信専用のエイリアスしか使えないサービスもあります。
エイリアス作成の主な用途
エイリアスを作成する主な用途をまとめると以下のとおりです。
| 用途 | 具体例 |
|---|---|
| 用途別の使い分け | 仕事用・ショッピング用・会員登録用など |
| スパム対策 | 不要になったエイリアスを削除してスパムを遮断 |
| プライバシー保護 | 本来のアドレスを外部に公開せずに済む |
| 組織内の役割分担 | info@・support@・sales@など部署別アドレスの設定 |
特にスパム対策とプライバシー保護の観点からエイリアスを活用する方が増えており、外部サービスへの登録時に本アドレスを使わない習慣が広まっています。
スマホでのエイリアス作成の注意点
スマホからエイリアスを作成できるかどうかは、サービスによって異なります。iCloudはスマホアプリからの作成には対応しておらず、ブラウザからiCloud.comにアクセスする必要があります。GmailはスマホのGmailアプリからは設定できず、ブラウザ版のGmailにアクセスして設定する必要があります。Outlookはスマホのブラウザからアカウント管理ページにアクセスすることで設定可能です。基本的にはパソコンから設定するほうがスムーズでしょう。
GmailでのエイリアスはGoogleアカウントの設定から作成する
続いては、Gmailでのエイリアスおよびエイリアスに相当する機能の作成方法を確認していきます。
Gmailでは、厳密な意味でのエイリアス(別名アドレスの新規作成)はGoogle Workspaceの管理者向け機能として提供されています。個人アカウントでは「他のメールアドレスを差出人として追加する」機能や「プラスアドレス」を活用することで、エイリアスに近い使い方が可能です。
Gmailでプラスアドレスを活用する方法
個人のGmailアカウントで最も手軽にエイリアス的な使い方ができるのがプラスアドレスです。「yourname+keyword@gmail.com」の形式で、「+」以降を自由に変えることで無数の別アドレスを作れます。設定不要で即座に使えるのが最大の利点です。
プラスアドレスとフィルタを組み合わせることで、届いたメールを自動的に振り分けることもできます。手順は以下のとおりです。
1. Gmailの設定(歯車アイコン)→「すべての設定を表示」
2. 「フィルタとブロック中のアドレス」タブを選択
3. 「新しいフィルタを作成」をクリック
4. 「To」欄にプラスアドレスを入力(例:yourname+shop@gmail.com)
5. 「フィルタを作成」→ラベル付けや振り分け先を設定して保存
# yourname+shop@gmail.com宛のメールが
# 指定したラベル・フォルダに自動振り分けされる
Gmailで他のアドレスを差出人として追加する手順
別のメールアドレスをGmailの差出人として使いたい場合は、以下の手順で設定します。
1. Gmailの設定→「アカウントとインポート」タブを選択
2. 「名前」の項目にある「他のメールアドレスを追加」をクリック
3. 追加したいメールアドレスと名前を入力
4. 確認メールが届くので、メール内のリンクをクリックまたはコードを入力
5. 設定完了後、メール作成時に差出人を切り替えられるようになる
# メール作成画面の「差出人」欄に
# 追加したアドレスが選択肢として表示される
Google WorkspaceでのGmailエイリアス作成手順
Google Workspaceを契約している組織の管理者は、管理コンソールからユーザーにエイリアスを追加できます。「ディレクトリ」→「ユーザー」→対象ユーザーを選択→「ユーザー情報」→「メールエイリアスを追加」から設定可能です。追加されたエイリアス宛のメールは、そのユーザーのGmail受信ボックスに届きます。組織内の役割別アドレス(info@・support@など)を一元管理したい場合に非常に便利な機能です。
iCloudメールのエイリアスはiCloud.comのブラウザから作成する
続いては、iCloudメールでのエイリアス作成手順を確認していきます。
iCloudメールでは最大3つまでエイリアスを作成できます。ただし、作成できるのはiCloud.com(ブラウザ)からのみで、iPhoneやiPadのメールアプリ・設定アプリからは作成できません。スマホで設定する場合もSafariなどのブラウザからiCloud.comにアクセスする必要があります。
iCloudエイリアスの作成手順(ブラウザ版)
iCloudのエイリアスを作成する手順は以下のとおりです。
1. iCloud.comにサインイン
2. メールアプリを開く
3. 左下の歯車アイコン(設定)をクリック
4. 「アカウント」タブを選択
5. 「エイリアスを追加」をクリック
6. エイリアスのアドレス・フルネーム・ラベル(色)を入力
7. 「OK」をクリックして保存完了
# 作成したエイリアス宛のメールがiCloudのメインの
# 受信ボックスに届くようになる
# 差出人としてエイリアスを選択して送信することも可能
iCloudエイリアスの有効化・無効化の方法
作成したエイリアスは、削除せずに一時的に無効化することもできます。同じ設定画面からエイリアスを選択し、「エイリアスを無効にする」を選ぶと、そのアドレス宛のメールが届かなくなります。スパムが増えてきた場合などに、削除ではなく無効化で対処できるのは便利な点です。再度有効にすることもできるため、柔軟に使い分けができます。
iCloud+のHide My Emailでエイリアス的な使い方をする
iCloud+(有料プラン)では「Hide My Email(メールを非公開)」という機能が利用できます。ランダムな使い捨てアドレスを自動生成してくれる仕組みで、外部サービスへの登録時に本アドレスを一切公開せずに済みます。生成されたアドレス宛のメールは、メインのiCloudメールに転送されます。3つという数の制限があるエイリアスとは異なり、無制限に作成できる点が大きな魅力です。
OutlookのエイリアスはMicrosoftアカウント管理画面から作成する
続いては、Outlookでのエイリアス作成手順を確認していきます。
OutlookのエイリアスはMicrosoftアカウントの管理ページ(account.microsoft.com)から作成します。個人アカウントでは最大10個までエイリアスを追加でき、受信したメールはすべて同じ受信トレイに届きます。差出人として使用することも可能です。
Outlookエイリアスの作成手順
Outlookのエイリアスを作成する手順は以下のとおりです。
1. account.microsoft.comにサインイン
2. 「アカウント情報」→「メールエイリアスの管理」を選択
3. 「メールエイリアスを追加する」をクリック
4. 新しいエイリアスアドレスを入力(Outlook.comドメインで作成可能)
5. 「エイリアスの追加」をクリックして保存完了
# 作成したエイリアス宛のメールが
# Outlookのメイン受信トレイに届くようになる
# 差出人フィールドからエイリアスを選択して送信も可能
Outlookで差出人をエイリアスに切り替える方法
エイリアスを差出人として使用するには、メール作成画面で「差出人」フィールドを表示させる必要があります。差出人フィールドが表示されていない場合は、「オプション」タブから「差出人を表示」をクリックしてください。フィールドが表示されたら、差出人欄をクリックして作成済みのエイリアスを選択するだけで切り替えられます。
プライマリエイリアスの設定と変更方法
Outlookでは複数のエイリアスのうちひとつを「プライマリエイリアス」として設定できます。プライマリエイリアスはMicrosoftサービス全体でのメインアドレスとして機能し、Xbox・OneDrive・Teamsなどへのサインインにも使用されます。変更するにはアカウント管理ページのエイリアス一覧から「プライマリにする」を選択します。変更後の反映には最大72時間かかる場合があるため、余裕を持って設定しましょう。
まとめ
本記事では、エイリアスの作成方法を中心に、Gmail・iCloud・Outlookそれぞれの具体的な手順について解説しました。
エイリアスの作成方法はサービスごとに異なりますが、共通しているのは「メインアカウントはひとつのまま複数のアドレスを使い分けられる」という便利さです。スパム対策・プライバシー保護・用途別の整理など、目的に合わせてエイリアスを活用することで、メール管理がぐっとスマートになるでしょう。まずは自分が普段使っているサービスからエイリアスを試してみてはいかがでしょうか。