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面積計算の公式は?図形別の求め方を解説!(三角形:四角形:円:台形:複合図形)

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「この図形の面積ってどうやって計算するんだっけ?」という疑問は、算数・数学の学習から実際の建設・設計・土地測量まで、さまざまな場面で生じるものです。

図形の面積計算はあらゆる定量的判断の基礎となる重要なスキルであり、基本的な公式を確実に覚えておくことで多くの問題が解けるようになります。

この記事では、三角形・四角形・平行四辺形・台形・円・扇形・複合図形など、主要な図形の面積の公式と計算方法を一覧でわかりやすく解説します。

小学生から大学生・社会人まで幅広く役立つ内容をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

面積計算の基本公式一覧:主要な図形をまとめて解説

それではまず、主要な図形の面積計算公式をまとめて確認していきます。

基本的な公式をしっかり押さえることで、複雑な複合図形の計算も対応できるようになります。

主要図形の面積公式まとめ

① 正方形:S = a²(a = 一辺の長さ)

② 長方形:S = 縦 × 横

③ 平行四辺形:S = 底辺 × 高さ

④ 三角形:S = (底辺 × 高さ) / 2

⑤ 台形:S = (上底 + 下底) × 高さ / 2

⑥ ひし形:S = 対角線1 × 対角線2 / 2

⑦ 円:S = πr²(r = 半径)

⑧ 扇形:S = πr² × (中心角/360°)

⑨ 楕円:S = π × a × b(a・b = 長径・短径の半分)

これらの公式は互いに密接な関係があります。

たとえば三角形の面積は「平行四辺形の半分」として導出でき、台形の面積は「2つの三角形の和」として理解することができます。

公式を丸暗記するだけでなく、「なぜその公式になるのか」という導出の仕組みを理解することで、忘れてしまった場合でも自分で公式を導き直せるようになります。

三角形の面積計算方法と公式の導出

三角形の面積は「底辺 × 高さ ÷ 2」で求められます。

この公式は「三角形は同じ大きさの三角形を2つ合わせると平行四辺形になる」という性質から導かれます。

平行四辺形の面積は「底辺 × 高さ」なので、三角形はその半分になります。

三角形の面積計算例

例1:底辺8cm、高さ5cmの三角形

S = 8 × 5 / 2 = 40 / 2 = 20cm²

例2:底辺12cm、高さ7cmの三角形

S = 12 × 7 / 2 = 84 / 2 = 42cm²

三辺の長さが既知の場合(ヘロンの公式)

三辺をa・b・cとすると

s = (a + b + c) / 2(半周長)

S = √(s(s-a)(s-b)(s-c))

例:三辺が3・4・5cmの三角形

s = (3+4+5)/2 = 6

S = √(6×3×2×1) = √36 = 6cm²

直角三角形の場合は「直角を挟む2辺の積 ÷ 2」で簡単に面積が求められます。

また三角関数を使った面積の求め方として「S = (1/2)ab sinC(2辺と挟む角から求める公式)」があり、高さが直接わからない場合に役立ちます。

四角形の面積:正方形・長方形・平行四辺形・ひし形

四角形には様々な種類があり、それぞれ面積の求め方が異なります。

図形 面積の公式 計算例
正方形 S = a² 一辺6cm → S = 36cm²
長方形 S = 縦 × 横 4cm × 7cm → S = 28cm²
平行四辺形 S = 底辺 × 高さ 底辺10cm・高さ6cm → S = 60cm²
ひし形 S = d1 × d2 / 2 対角線8cm・6cm → S = 24cm²
台形 S = (上底+下底)×高さ/2 上底4・下底8・高さ5 → S = 30cm²

台形の面積の公式と導出方法

台形の面積公式「S = (上底 + 下底) × 高さ / 2」は、台形を対角線で2つの三角形に分割することで導くことができます。

台形の面積計算例

上底(a)= 5cm、下底(b)= 11cm、高さ(h)= 4cm の台形

S = (5 + 11) × 4 / 2 = 16 × 4 / 2 = 64 / 2 = 32cm²

別の考え方:上底の三角形 + 下底の三角形

三角形1:底辺5、高さ4 → 5×4/2 = 10cm²

三角形2:底辺11、高さ4 → 11×4/2 = 22cm²

合計:10 + 22 = 32cm²(一致する)

円・扇形・楕円の面積計算

続いては、曲線を含む図形(円・扇形・楕円)の面積計算を確認していきます。

円周率πを使った計算に慣れることが重要です。

円の面積計算と覚え方

円の面積は「S = πr²(半径の2乗 × 円周率)」で求められます。

この公式を覚えるための語呂合わせとして、「面積はパイ・アール・にじょう(πr²)」という覚え方が広く使われています。

円の面積計算例

例1:半径5cmの円の面積

S = π × 5² = 25π ≈ 78.54cm²

例2:直径12cmの円の面積(半径 = 6cm)

S = π × 6² = 36π ≈ 113.1cm²

例3:面積から半径を求める(S = 50cm²の場合)

r = √(S/π) = √(50/3.14159) = √15.915 ≈ 3.99cm

扇形の面積と弧の長さの計算

扇形は円の一部を切り取った形で、中心角θ(度数)を使って面積と弧の長さが求められます。

扇形の面積と弧の長さ

面積 S = πr² × (θ/360)

弧の長さ L = 2πr × (θ/360) = πrθ/180

例:半径8cm、中心角90°の扇形

面積 S = π × 8² × (90/360) = 64π × 0.25 = 16π ≈ 50.3cm²

弧の長さ L = 2π × 8 × (90/360) = 16π × 0.25 = 4π ≈ 12.6cm

楕円の面積計算

楕円の面積は「S = π × a × b(a:長半径、b:短半径)」で求められます。

長半径と短半径が等しい場合(a = b = r)は円の面積公式S = πr²と一致します。

楕円の面積計算例

長半径a = 6cm、短半径b = 4cmの楕円

S = π × 6 × 4 = 24π ≈ 75.4cm²

卵形の農地・楕円形の池などの面積推定にも活用できる公式。

複合図形の面積計算:分割と加減の考え方

続いては、複雑な形をした複合図形の面積計算方法について確認していきます。

複合図形は「基本図形に分割して合計する」か「大きな図形から余分な部分を引く」という2つのアプローチで解くことができます。

足し算で求める複合図形の面積

複合図形を複数の基本図形(長方形・三角形・半円など)に分割し、それぞれの面積を計算して合計する方法です。

足し算による複合図形の面積計算例

L字型の図形(縦10cm・横8cmの長方形から縦4cm・横3cmを切り取った形)

方法1(分割):

長方形A(7cm×4cm)= 28cm²

長方形B(8cm×6cm)= 48cm²

合計 = 28 + 48 = 76cm²

方法2(引き算):

全体(10cm×8cm)= 80cm²

切り取り部(3cm×4cm)= 12cm²

面積 = 80 – 12 = 68cm²

※図形の形によって分割方法が異なるため、問題の図をよく確認することが重要。

円を含む複合図形の面積計算

正方形・長方形と円(や半円・扇形)を組み合わせた複合図形は、実際の入試問題でもよく出題されます。

「正方形の中に円が内接している場合の面積の差」「半円と三角形を組み合わせた図形」など、組み合わせのパターンを理解しておくことが重要です。

複合図形のパターン 計算方法
正方形 – 内接円 正方形の面積 – πr²(r = 一辺の半分)
円 – 内接正方形 πr² – 2r²(内接正方形の面積 = 2r²)
半円 + 三角形 πr²/2 + 三角形の面積
ドーナツ型(リング) π(R² – r²)(R:外半径、r:内半径)

実際の場面での面積計算の応用

続いては、面積計算が実際の場面でどのように活用されるかを確認していきます。

日常生活・建設・農業・都市計画など、面積計算は非常に広い分野で役立てられています。

土地・建物の面積計算

不動産・建築の分野では面積計算が日常的に必要とされます。

土地の面積計算では、長方形・台形・三角形などの基本図形への分割と、場合によっては座標を使った計算(ガウスの公式・靴紐公式)が使われます。

「靴紐公式(Shoelace formula)」は多角形の頂点座標がわかっている場合に面積を求める汎用公式で、GIS(地理情報システム)や測量でも活用されています。

靴紐公式(多角形の面積)

頂点座標 (x₁,y₁), (x₂,y₂), …, (xₙ,yₙ) の多角形の面積

S = |Σᵢ(xᵢyᵢ₊₁ – xᵢ₊₁yᵢ)| / 2

(最後の頂点の次は最初の頂点に戻る)

例:頂点(0,0),(4,0),(4,3),(0,3)の長方形

S = |(0×0 – 4×0) + (4×3 – 4×0) + (4×3 – 0×3) + (0×0 – 0×3)| / 2

= |0 + 12 + 12 + 0| / 2 = 12cm²(4×3=12、一致する)

塗装・壁紙・床材の面積計算

DIYや内装工事では、塗装する面積・壁紙の必要枚数・床材の必要量を計算するために面積計算が必要です。

壁の面積は「縦 × 横」で求め、窓・ドアの面積を引いた正味面積を計算します。

壁紙や床材には廃棄・切り合わせのロスが発生するため、計算面積に対して1.1〜1.2倍(10〜20%余裕)の量を発注するのが一般的です。

まとめ

この記事では、三角形・四角形・平行四辺形・台形・ひし形・円・扇形・楕円・複合図形など、主要な図形の面積公式と計算方法を幅広く解説しました。

面積公式は「正方形(a²)・長方形(縦×横)・三角形(底辺×高さ÷2)・円(πr²)」の4つを完全に覚えることが、すべての面積計算の出発点です。

台形・平行四辺形・扇形などはこの4つの基本公式から派生させて理解することで、忘れにくくなります。

複合図形は「分割して合計する」か「大きな図形から引く」というアプローチを使い分けることで、どんな形でも対処できます。

土地測量・建設・DIY・数学の試験など、さまざまな場面でこの記事の公式を活用してみてください。