使っているパソコンのプロセッサ(CPU)を確認したいとき、どこを見ればよいのか迷う方は多いでしょう。
「このPCのCPUは何なのか」「コア数・クロック周波数はいくつか」「Windows 11に対応しているか確認したい」など、プロセッサの情報を調べたい場面は意外と多いでしょう。
本記事では、Windowsでプロセッサを確認するための主な方法を手順付きでわかりやすく解説していきます。
Windowsでプロセッサを確認する5つの主な方法
それではまず、Windowsでプロセッサ情報を確認できる主な方法の概要について解説していきます。
Windowsにはプロセッサ情報を確認できる複数の手段が用意されており、目的に応じて使い分けるとスムーズです。
設定アプリ・タスクマネージャー・システム情報・デバイスマネージャー・コマンドプロンプトの5つが主な確認方法です。
簡単な確認なら設定アプリやタスクマネージャーが手軽であり、詳細なスペックが必要な場合はシステム情報やコマンドを活用するとよいでしょう。
どの方法でも管理者権限なしで確認できるため、共用PCや会社のPCでも手軽に実行できます。
プロセッサ確認が必要な主な場面:新しいソフトウェアの動作要件確認・Windows 11アップグレードの対応確認・PC売却前のスペック確認・テクニカルサポートへの問い合わせ時の情報提供・パフォーマンス問題の診断・CPUアップグレードの検討など、いずれも正確なプロセッサ情報が役立ちます。
方法1:設定アプリからプロセッサを確認する
最も手軽にプロセッサ名を確認できるのが「設定」アプリを使う方法です。
設定アプリからの確認手順(Windows 10・11共通)
1. スタートメニューを開いて「設定」(歯車アイコン)をクリックする
2. 「システム」をクリックする
3. 左メニューから「バージョン情報」(Windows 11では「バージョン情報」が下部に表示)を選択する
4. 「デバイスの仕様」の欄に「プロセッサ」として搭載CPUの名称が表示される
例:Intel(R) Core(TM) i7-12700K CPU @ 3.60GHz 3.60 GHz
この画面では搭載RAMの容量・システムの種類(64ビットOSか32ビットOSか)も同時に確認できます。
簡単にプロセッサ名を確認したいだけなら、設定アプリからの確認が最も手軽な方法といえます。
ここで表示されるプロセッサ名をコピーして検索エンジンで調べると、より詳細なスペック情報を入手できます。
方法2:タスクマネージャーで詳細を確認する
コア数・クロック周波数・使用率などより詳細な情報を確認するにはタスクマネージャーが便利です。
タスクマネージャーからの確認手順
1. Ctrl+Shift+Escを同時押しするとタスクマネージャーが起動する
(または右クリックしてタスクバー→「タスクマネージャー」を選択)
2. 「パフォーマンス」タブをクリックする
3. 左メニューの「CPU」をクリックする
4. 右側に以下の情報が表示される
・プロセッサ名(例:Intel Core i7-12700K)
・現在のクロック周波数(GHz)
・コア数と論理プロセッサ数(スレッド数)
・L1・L2・L3キャッシュ容量
・リアルタイムのCPU使用率グラフ
タスクマネージャーのCPU画面では各コアの個別使用率も確認でき、特定のコアだけ100%になっているケースではシングルスレッドのボトルネックが疑われます。
タスクマネージャーはプロセッサの基本スペックとリアルタイム性能を同時に把握できる最も実用的な確認ツールです。
CPU使用率が常時高い場合は重いプロセスをタブの「プロセス」から特定することも可能です。
方法3:システム情報ツール(msinfo32)で確認する
より詳細なシステム情報を確認するには「msinfo32」コマンドが有効です。
システム情報ツールの起動手順
1. Win+Rキーを同時押しして「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く
2. 「msinfo32」と入力してEnterを押す
3. システム情報ウィンドウが開き「システムの概要」→「プロセッサ」に詳細が表示される
表示例:Intel(R) Core(TM) i7-12700K CPU @ 3.60GHz, 3600 Mhz, 12 コア, 20 論理プロセッサ
このツールではプロセッサ名に加えてコア数・論理プロセッサ数(スレッド数)・BIOSバージョン・インストールされているドライバーなど包括的なシステム情報が一覧で確認できます。
テクニカルサポートへの問い合わせやシステム移行時の記録としてmsinfo32の情報をエクスポートしておくと便利です。
「ファイル」→「エクスポート」でテキストファイルとして保存することができます。
方法4:コマンドプロンプト・PowerShellで確認する
コマンドラインで素早くプロセッサ情報を取得したい場合はコマンドプロンプトまたはPowerShellを使う方法が有効です。
コマンドプロンプトでの確認
wmic cpu get name → プロセッサ名を表示する
wmic cpu get NumberOfCores → 物理コア数を表示する
wmic cpu get NumberOfLogicalProcessors → 論理プロセッサ数を表示する
wmic cpu get MaxClockSpeed → 最大クロック周波数(MHz)を表示する
PowerShellでの確認
Get-WmiObject Win32_Processor | Select-Object Name, NumberOfCores, MaxClockSpeed
コマンドでの確認はスクリプト自動化・リモート管理・複数PCの一括確認に特に便利な方法です。
IT管理者やシステム担当者が複数台のPCのスペックを一括で収集する際にもコマンドベースの確認が効率的です。
プロセッサ情報の見方と読み方
続いては、確認したプロセッサ情報の読み方と各数値の意味を確認していきます。
プロセッサ名には多くの情報が凝縮されており、読み解くことでスペックの概要が把握できます。
プロセッサ名の読み方
プロセッサ名の読み方例
Intel Core i7-12700K @ 3.60GHz
・Intel:メーカー名
・Core i7:ブランド(i3<i5<i7<i9の順に高性能)
・12:第12世代(Alder Lake)を示す
・700:同世代内でのモデル番号(大きいほど高性能)
・K:末尾の記号(Kはオーバークロック対応・無印は標準・Hはモバイル向け高性能など)
・3.60GHz:ベースクロック周波数
型番の読み方を理解することで、スペック表を見るだけで性能の目安を把握できるようになります。
型番の世代番号(12700Kなら第12世代)と末尾記号が性能グレードと用途の最も重要な手がかりです。
AMDの場合はRyzen 7 7700X(7000番台が第7世代Zen 4・末尾Xが高性能版)といった体系になっており、同様に型番から世代とグレードが読み取れます。
コア数・スレッド数の確認結果の読み方
タスクマネージャーや msinfo32で確認したコア数・論理プロセッサ数の結果を正しく解釈しましょう。
「コア数:8、論理プロセッサ:16」の場合、8つの物理コアにハイパースレッディングが有効になっており、OSは16コアとして認識しているという意味です。
「コア数:12、論理プロセッサ:20」の場合(IntelのPコア・Eコア混在)、Pコアは8個×2スレッド=16スレッド、Eコアは4個×1スレッド=4スレッドで合計20スレッドという構成が考えられます。
コア数と論理プロセッサ数が同じ場合はハイパースレッディング・SMTが無効か非対応です。
コア数と論理プロセッサ数の組み合わせからCPUの構成を把握することが、スペック確認の応用的な活用方法です。
CPU-ZなどサードパーティツールでのさらなH詳細確認
続いては、OS標準ツール以外の専用ツールを使ったより詳細なプロセッサ確認方法を確認していきます。
OS標準ツールでは確認できない詳細情報(キャッシュ構造・命令セット・ステッピングなど)を調べたい場合は、サードパーティ製のCPU情報ツールが有効です。
CPU-Zによる詳細確認
CPU-Zは無料で使えるCPU情報確認の定番ツールです。
プロセッサの製造プロセス・コアアーキテクチャ名・命令セット(SSE・AVX等)・現在のクロック周波数(リアルタイム)・電圧・キャッシュの詳細構造などを詳細に表示します。
マザーボード・メモリの詳細情報も確認でき、PC全体のハードウェア情報を一元管理するのに適しています。
オーバークロック設定の確認・現在の動作クロックのリアルタイムモニタリングにはCPU-Zが最適なツールです。
HWiNFO64もシステム全体の詳細情報確認と温度・電圧のリアルタイムモニタリングに優れており、プロセッサの健全性管理に役立ちます。
まとめ
Windowsでプロセッサを確認する主な方法は、設定アプリ(バージョン情報)・タスクマネージャー(パフォーマンス→CPU)・システム情報(msinfo32)・コマンドプロンプト(wmicコマンド)の4つが代表的です。
簡単なプロセッサ名の確認なら設定アプリが最も手軽であり、コア数・クロック周波数・使用率の確認にはタスクマネージャーが最適です。
より詳細なスペックや複数項目の一括確認にはmsinfo32またはコマンドラインが適しています。
プロセッサ名の読み方(世代番号・グレード記号)を理解することで、型番だけから性能の目安を把握できるようになります。
CPU-Zなどのサードパーティツールを活用することで、OS標準ツールでは確認できない詳細情報まで把握できるため、用途に応じて使い分けることをお勧めします。