技術(非IT系)

華氏が使われている国は?アメリカ以外の使用国も!(華氏 国:世界の温度単位:地域別使用状況:国際的な違いなど)

当サイトでは記事内に広告を含みます

「華氏を使っているのはアメリカだけ?」「他にも華氏を使っている国はあるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

世界の多くの国々が摂氏(℃)を採用する中、今もなお華氏(°F)を日常的に使っている国や地域は限られています。

本記事では、華氏が使われている国・アメリカ以外の使用国・世界の温度単位の地域別使用状況について、わかりやすく解説していきます。国際的な温度単位の違いの背景にある文化・歴史的要因も深掘りしてみましょう。

華氏を日常的に使用しているのはアメリカを中心とするごく少数の国・地域

それではまず、現在も华氏を使っている国について解説していきます。

2025年現在、日常生活で華氏(°F)を主要な温度単位として使用している国・地域は非常に限られており、以下が主な例として挙げられます。

現在も華氏を日常使用している主な国・地域

アメリカ合衆国(United States)

バハマ(Bahamas)

ケイマン諸島(Cayman Islands)

パラオ(Palau)

その他:一部の英語圏の島嶼地域(非公式使用を含む)

世界の200近くの国と地域のうち、公式・日常的に華氏を使用しているのは5か国・地域前後とされており、圧倒的多数の国が摂氏を採用しています。

かつてイギリスも華氏を使用していましたが、1965年以降に摂氏へ移行し、現在は気象・医療・科学のすべてで摂氏を使用しています。

世界の温度単位の地域別使用状況

続いては、世界各地域における温度単位の使用状況を詳しく確認していきます。

アジア・オセアニアの状況

日本・中国・韓国・インド・オーストラリア・ニュージーランドをはじめとするアジア・オセアニア地域は、ほぼ全域で摂氏(℃)を採用しています。

これらの地域ではメートル法の普及とともに摂氏が広まり、気象情報・医療・教育のすべてで摂氏が標準単位として定着しています。

ただし、アメリカ系メディアの影響を受けやすいグアムや北マリアナ諸島(アメリカ領)などの地域では、華氏も一部で使用されています。

ヨーロッパ・アフリカの状況

ヨーロッパ全域およびアフリカのほぼ全域では、摂氏が唯一の日常的温度単位として使われています。

華氏の発祥地であるドイツをはじめ、ファーレンハイトが活動したオランダ・ポーランドなども現在は完全に摂氏に移行しています。

EUの規定においても温度の単位は摂氏(または絶対温度)とされており、欧州圏での华氏使用はほぼ見られません。

南北アメリカの状況

北米ではアメリカ合衆国のみが华氏を日常使用しており、隣国のカナダは公式には摂氏を採用しています。

ただしカナダでは、アメリカとの国境地帯やアメリカ系メディアの影響を受ける地域で华氏が非公式に使われるケースもあります。

中南米は全域で摂氏を採用しており、メキシコ・ブラジル・アルゼンチンなどでも摂氏が標準です。

地域 主な使用単位 備考
アメリカ合衆国 華氏(°F) 日常・気象・医療すべて
カナダ 摂氏(℃) 国境地帯では華氏も非公式使用
ヨーロッパ全域 摂氏(℃) EUの公式単位
アジア全域 摂氏(℃) 日本・中国・インドなど
オーストラリア 摂氏(℃) 1970年代に完全移行
バハマ・ケイマン諸島 華氏(°F) アメリカの影響が強い地域

アメリカが華氏を使い続ける理由と歴史的背景

続いては、なぜアメリカが今もなお华氏を使い続けているのか、その歴史的・文化的背景を確認していきます。

メートル法化の試みと挫折

アメリカは過去にメートル法への移行を試みた歴史があります。1975年に「メートル法転換法」が制定され、段階的な移行が計画されましたが、国民や産業界の強い抵抗により実質的な移行は進まず、1982年には転換委員会自体が解散されました。

その後もアメリカは独自の「ヤード・ポンド法」と华氏温度を維持しており、世界で唯一メートル法を公式に採用していない先進国として知られています。

インフラと慣習のロックイン効果

アメリカで華氏が使い続けられている最大の理由のひとつは、道路標識・建築規格・家電製品・教育システムなど社会インフラ全体が华氏を前提に設計されている点です。

これをロックイン効果(lock-in effect)と呼び、一度定着したシステムの変更には莫大なコストがかかるため、切り替えへの動機が生まれにくい状態を指します。

医療・航空・科学分野では摂氏や国際単位系(SI)を使用していますが、天気予報・料理・日常会話では今なお华氏が支配的です。

文化的アイデンティティとしての側面

アメリカでは、インチ・マイル・华氏などの「アメリカ独自の単位系」が国民的アイデンティティの一部として根付いている側面もあります。

「他の国と違う」ことへの誇りや、馴染みのある数値感覚を手放したくないという心理的な要因も、华氏継続使用の背景として無視できないでしょう。

まとめ

本記事では、华氏を使っている国・アメリカ以外の使用国・世界の温度単位の使用状況について詳しく解説しました。

現在、日常的に华氏を使用している国はアメリカ・バハマ・ケイマン諸島・パラオなど極めて少数であり、世界の大多数の国は摂氏を採用しています。

アメリカが华氏を維持している背景には、メートル法移行の失敗・社会インフラのロックイン・文化的アイデンティティが複雑に絡み合っています。

国際的な情報収集やグローバルなコミュニケーションにおいては、华氏と摂氏の両方を理解しておくことが実用的な価値を持つでしょう。

温度単位の違いを知ることは、その国の文化や歴史を理解する入口にもなりますね。