化学反応

シュウ酸と水酸化ナトリウムの化学反応式を徹底解説!中和滴定の原理とは

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高校化学で学ぶ中和滴定の実験において、シュウ酸と水酸化ナトリウムの反応は最も基本的で重要な題材の一つです。この反応は2価の酸と強塩基の中和反応であり、定量分析の原理を理解する上で欠かせない実験となっています。

シュウ酸は2つの酸性水素を持つ2価の酸であるため、水酸化ナトリウムとの反応では、加える量によって異なる生成物ができるという興味深い特徴があります。また、シュウ酸は純度の高い結晶として得られるため、標準溶液の調製にも広く使われているのです。

この記事では、シュウ酸と水酸化ナトリウムの化学反応式について、基本的な反応の仕組みから2段階の中和反応、反応式の作り方と滴定計算、実験時の観察ポイントまで詳しく解説していきます。2価の酸の中和反応が難しいと感じている方でも理解できるよう、丁寧に説明しますので、ぜひ参考にしてください。

シュウ酸と水酸化ナトリウムの化学反応式の基本

それではまず、反応式の基本について解説していきます。

化学反応式の全体像

シュウ酸と水酸化ナトリウムが完全に反応すると、シュウ酸ナトリウムと水が生成されます。この反応を化学反応式で表すと次のようになるでしょう。

H₂C₂O₄ + 2NaOH → Na₂C₂O₄ + 2H₂O

この式から、シュウ酸(H₂C₂O₄)1分子と水酸化ナトリウム(NaOH)2分子が反応して、シュウ酸ナトリウム(Na₂C₂O₄)1分子と水(H₂O)2分子が生成されることが分かります。

係数の「2」が水酸化ナトリウムと水についている理由は、シュウ酸が2価の酸であり、2つの水素イオンを放出できるためです。それぞれの水素イオンが水酸化物イオンと結合して水になるため、水酸化ナトリウムも水も2分子必要になるというわけですね。

これは典型的な中和反応のパターンであり、酸と塩基が反応して塩と水を生成する反応です。シュウ酸から出る2個の水素イオンと、水酸化ナトリウムから出る2個の水酸化物イオンが結合して、2分子の水ができるのです。

反応に関わる物質の性質

この反応に関わる各物質の特徴を整理してみましょう。

物質名 化学式 主な特徴
シュウ酸 H₂C₂O₄ 無色の結晶、2価の弱酸、水によく溶ける
水酸化ナトリウム NaOH 白色の固体、強塩基、潮解性あり
シュウ酸ナトリウム Na₂C₂O₄ 無色の結晶、水溶性の塩
H₂O 無色透明の液体、中和反応の生成物

シュウ酸は、カルボキシ基(-COOH)を2つ持つ有機酸です。正式な構造式は(COOH)₂または HOOC-COOHと表されます。2つのカルボキシ基がそれぞれ水素イオンを放出できるため、2価の酸として機能するのです。

シュウ酸は弱酸ですが、2つの解離段階があります。第1解離は比較的起こりやすく、第2解離は起こりにくいという特徴があるでしょう。しかし、十分な量の強塩基があれば、両方の水素イオンが完全に中和されます。

水酸化ナトリウムは強塩基であり、水溶液中でほぼ完全に解離してナトリウムイオン(Na⁺)と水酸化物イオン(OH⁻)になります。この水酸化物イオンが、シュウ酸から出る水素イオンと結合して水を作るのです。

シュウ酸ナトリウムは、中和反応で生成される塩であり、水によく溶ける無色の結晶です。この物質自体は弱塩基性を示し、洗浄剤や漂白剤として利用されることもあります。

2価の酸としてのシュウ酸

シュウ酸が2価の酸であることは、この反応を理解する上で極めて重要です。

2価の酸とは、1分子から2個の水素イオン(H⁺)を放出できる酸のことを指します。シュウ酸の場合、2つのカルボキシ基がそれぞれ1個ずつ水素イオンを放出できるため、2価の酸なのです。

シュウ酸の解離
第1段階:H₂C₂O₄ → H⁺ + HC₂O₄⁻
第2段階:HC₂O₄⁻ → H⁺ + C₂O₄²⁻完全に解離すると、1分子のシュウ酸から2個の水素イオンが放出されます。

この2段階の解離により、水酸化ナトリウムの量によって異なる生成物ができるという興味深い現象が起こります。水酸化ナトリウムが少ない場合は、第1段階だけが中和されてシュウ酸水素ナトリウム(NaHC₂O₄)ができるのです。

2価の酸の他の例としては、硫酸(H₂SO₄)、炭酸(H₂CO₃)などがあります。これらの酸も、同様に2段階の中和反応を示すという共通点があるでしょう。

シュウ酸の分子量は90であり、1molのシュウ酸は90gです。この値は滴定計算において重要な基準値となります。また、シュウ酸2水和物(H₂C₂O₄・2H₂O)として存在することも多く、その場合の分子量は126となるため注意が必要です。

中和反応の段階と生成物

続いては、2段階の中和反応について確認していきます。

第1段階の中和反応

シュウ酸に水酸化ナトリウムを少量ずつ加えていくと、まず第1段階の中和反応が起こります。

この段階では、シュウ酸の2つのカルボキシ基のうち、1つだけが中和されます。反応式は次のようになるでしょう。

第1段階の中和反応
H₂C₂O₄ + NaOH → NaHC₂O₄ + H₂O

この式から、シュウ酸1分子と水酸化ナトリウム1分子が反応して、シュウ酸水素ナトリウム(NaHC₂O₄)と水が生成されることが分かります。

シュウ酸水素ナトリウムは、まだ1つの酸性水素を持っている物質です。化学式のHC₂O₄⁻というイオンは、シュウ酸水素イオンと呼ばれ、まだ1個の水素イオンを放出できる能力を持っています。

この第1段階の反応は、シュウ酸と水酸化ナトリウムの物質量比が1:1のときに起こります。この比率では、完全中和には至らず、中途半端な状態の塩が生成されるのです。

シュウ酸水素ナトリウムは両性物質としての性質を持ちます。つまり、酸としても塩基としても働くことができるという特徴があるでしょう。

第2段階の中和反応(完全中和)

さらに水酸化ナトリウムを加えると、第2段階の中和反応が起こります。

この段階では、シュウ酸水素ナトリウムが完全に中和されて、シュウ酸ナトリウムになります。

第2段階の中和反応
NaHC₂O₄ + NaOH → Na₂C₂O₄ + H₂O

または、シュウ酸から直接シュウ酸ナトリウムになる反応式として、最初に示した式で表すこともできます。

完全中和の反応式
H₂C₂O₄ + 2NaOH → Na₂C₂O₄ + 2H₂O

この反応では、シュウ酸の2つの水素イオンが両方とも中和され、シュウ酸ナトリウムという完全な塩が生成されます。シュウ酸と水酸化ナトリウムの物質量比は1:2です。

反応段階 物質量比(シュウ酸:NaOH) 生成物
第1段階 1:1 NaHC₂O₄(シュウ酸水素ナトリウム)
第2段階(完全中和) 1:2 Na₂C₂O₄(シュウ酸ナトリウム)

中和滴定実験では、通常は完全中和まで進めます。つまり、シュウ酸1molに対して水酸化ナトリウム2molが必要になるということです。この比率は、滴定計算において非常に重要なポイントとなります。

シュウ酸ナトリウムとシュウ酸水素ナトリウムの違い

2つの生成物の性質には、重要な違いがあります。

シュウ酸水素ナトリウム(NaHC₂O₄)は、まだ1つの酸性水素を持っているため、酸としての性質も持っています。水溶液は弱酸性を示し、pHは約4程度になるでしょう。

一方、シュウ酸ナトリウム(Na₂C₂O₄)は、すべての酸性水素が中和された塩であり、水溶液は弱塩基性を示します。pHは約8〜9程度です。

2つの塩の比較
シュウ酸水素ナトリウム(NaHC₂O₄)
・酸性水素が1つ残っている
・水溶液は弱酸性
・両性物質として働くシュウ酸ナトリウム(Na₂C₂O₄)
・酸性水素がすべて中和されている
・水溶液は弱塩基性
・完全な塩

この違いは、指示薬の選択にも影響します。シュウ酸と水酸化ナトリウムの完全中和を確認する際は、弱酸と強塩基の中和反応として扱うため、フェノールフタレインを指示薬として使用します。

シュウ酸水素ナトリウムは、まだ酸性を示すため、さらに塩基を加えることで第2段階の中和が進行します。この2段階の中和反応は、2価の酸の特徴的な性質なのです。

実際の使用例としては、シュウ酸ナトリウムは洗浄剤やさび取り剤として利用されることがあります。金属イオンと錯体を形成する性質を持つため、水処理などにも応用されているでしょう。

反応式の作り方と滴定計算のポイント

続いては、反応式の作り方と計算方法について見ていきましょう。

化学反応式を導く方法

シュウ酸と水酸化ナトリウムの反応式を作る際は、段階的に考える方法が理解しやすいでしょう。

まず、シュウ酸が2価の酸であることを確認します。つまり、1分子から2個の水素イオンを放出できるということです。

反応式の導出手順ステップ1:解離を考える
H₂C₂O₄ → 2H⁺ + C₂O₄²⁻
NaOH → Na⁺ + OH⁻

ステップ2:中和反応を考える
H⁺ + OH⁻ → H₂O

ステップ3:物質量のバランスを考える
・H₂C₂O₄から2個のH⁺が出る
・2個のOH⁻が必要
・つまり2個のNaOHが必要

ステップ4:完全な反応式を書く
H₂C₂O₄ + 2NaOH → Na₂C₂O₄ + 2H₂O

この方法で考えると、なぜ水酸化ナトリウムの係数が2になるのかが明確に分かります。シュウ酸から出る2個の水素イオンを中和するために、水酸化物イオンも2個必要であり、したがって水酸化ナトリウムも2分子必要になるというわけです。

反応式を書く際は、必ず原子の数が左辺と右辺で一致しているか確認しましょう。この反応式では、Na、H、C、Oのそれぞれの原子について数を確認する必要があります。

イオン反応式で書くと、より本質的な反応が見えてきます。

イオン反応式
H₂C₂O₄ + 2OH⁻ → C₂O₄²⁻ + 2H₂O

このイオン反応式では、ナトリウムイオン(Na⁺)が省略されており、実際に反応に関与するイオンだけが示されています。

物質量の関係と濃度計算

シュウ酸と水酸化ナトリウムの滴定計算では、物質量比1:2という関係が最も重要です。

反応式 H₂C₂O₄ + 2NaOH → Na₂C₂O₄ + 2H₂O から、シュウ酸と水酸化ナトリウムは1:2の物質量比で反応することが分かります。

計算例
問題:0.10mol/Lのシュウ酸水溶液25mLを中和するには、0.20mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液が何mL必要か。解答手順:
1. シュウ酸の物質量を求める
0.10mol/L × 0.025L = 0.0025mol

2. 反応式から物質量比を確認
H₂C₂O₄ : NaOH = 1 : 2

3. 水酸化ナトリウムの物質量を求める
NaOHのmol = 0.0025mol × 2 = 0.0050mol

4. 水酸化ナトリウム水溶液の体積を求める
体積 = 0.0050mol ÷ 0.20mol/L = 0.025L = 25mL

答え:25mL

物質 係数 物質量の関係
H₂C₂O₄ 1 n(H₂C₂O₄)
NaOH 2 2×n(H₂C₂O₄)

滴定計算のポイントは、必ず物質量(mol)に換算してから比例計算を行うことです。濃度と体積から物質量を求め、反応式の係数比を使って必要な物質量を計算し、最後に体積に戻すという流れが基本となります。

シュウ酸2水和物(H₂C₂O₄・2H₂O)を使う場合は、分子量が126になることに注意が必要です。無水物の分子量は90ですが、2水和物では結晶水が含まれているため、質量から物質量を求める際に使う分子量が異なるのです。

よくある間違いと注意点

シュウ酸と水酸化ナトリウムの反応式や計算で、生徒がよく間違えるポイントがいくつかあります。

最も多い間違いは、物質量比を1:1と考えてしまうことです。シュウ酸は2価の酸なので、完全中和には水酸化ナトリウムが2倍必要であることを忘れないようにしましょう。

よくある間違いパターン
× H₂C₂O₄とNaOHの物質量比を1:1と考える
× 反応式を H₂C₂O₄ + NaOH → NaHC₂O₄ + H₂O で完全中和と考える
× シュウ酸2水和物と無水物の分子量を混同する
× 単位の換算(mL→L)を忘れる
× 水の係数を1と書いてしまう

実験での間違いとしては、指示薬の選択ミスがあります。シュウ酸と水酸化ナトリウムは弱酸と強塩基の組み合わせなので、フェノールフタレインを使うのが適切です。メチルオレンジでは終点が正確に判定できません。

また、シュウ酸水溶液の調製時に、シュウ酸2水和物を使っているのに無水物として計算してしまうミスもよく見られます。使用している試薬が2水和物なのか無水物なのか、必ず確認することが大切でしょう。

係数のバランスも注意が必要です。反応式を書いた後は、必ずNa、H、C、Oの原子数が左辺と右辺で一致しているか確認する習慣をつけましょう。

実験での観察ポイントと応用

続いては、実際の実験における重要事項を確認していきます。

実験時の観察事項と指示薬の変化

シュウ酸と水酸化ナトリウムの中和滴定実験では、色の変化によって終点を判定します。

フェノールフタレイン指示薬を使用すると、酸性では無色、塩基性では赤紫色を示します。シュウ酸水溶液にこの指示薬を加えても、最初は無色のままです。

観察できる現象
1. 滴定前:シュウ酸水溶液は無色透明
2. フェノールフタレイン添加:無色のまま
3. NaOH水溶液を滴下:滴下した部分が一瞬赤紫色に
4. よくかき混ぜると:赤紫色が消える
5. 終点付近:赤紫色が消えにくくなる
6. 終点:薄い赤紫色が持続(pH約8.5)

水酸化ナトリウム水溶液を滴下していくと、滴下した瞬間に赤紫色が現れ、かき混ぜるとすぐに消えるという現象が観察できます。これは、局所的に塩基性になっているためです。

終点が近づくと、赤紫色が消えるのに時間がかかるようになります。これが終点が近いことを示すサインであり、滴下速度を落とすタイミングなのです。

終点では、薄い赤紫色がかき混ぜても消えずに持続します。この状態が約30秒続けば、中和反応が完了したと判断できるでしょう。

実験では、コニカルビーカーや三角フラスコを使い、白い紙を下に敷くと色の変化が見やすくなります。特に終点付近での微妙な色の違いを判定するのに役立つのです。

標準溶液としてのシュウ酸の特徴

シュウ酸は、中和滴定における標準溶液の調製に非常に適した物質です。

標準溶液とは、濃度が正確に分かっている溶液のことを指します。標準溶液として使用するためには、いくつかの条件を満たす必要があるのです。

標準物質の条件
1. 高純度で得られる(純度99.9%以上)
2. 安定で保存が容易
3. 分子量が大きい(秤量誤差が小さい)
4. 吸湿性がない
5. 水によく溶けるシュウ酸(特にシュウ酸2水和物)はこれらの条件をすべて満たしており、優れた標準物質です。

シュウ酸2水和物(H₂C₂O₄・2H₂O)は、結晶水が安定に含まれているため、正確に秤量して標準溶液を調製できます。分子量126という値も、秤量誤差を小さくするのに適しているでしょう。

一方、水酸化ナトリウムは潮解性(空気中の水分を吸収する性質)があるため、標準物質としては適していません。そのため、シュウ酸の標準溶液を使って水酸化ナトリウム水溶液の濃度を決定するという方法がよく用いられるのです。

標準溶液の調製では、正確に秤量したシュウ酸2水和物を純水に溶かし、メスフラスコで正確な体積にします。例えば、シュウ酸2水和物6.30gを純水に溶かして500mLにすると、0.10mol/Lの標準溶液ができあがるのです。

中和滴定の実用例

シュウ酸と水酸化ナトリウムの中和滴定は、実験室だけでなく様々な実用的な場面で応用されています。

最も基本的な用途は、水酸化ナトリウム水溶液の濃度の決定です。工業用の水酸化ナトリウムは、純度が不明であったり、空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸ナトリウムが混入したりするため、正確な濃度を測定する必要があります。

中和滴定の応用例
・水酸化ナトリウム水溶液の濃度決定
・酸性廃液の中和処理
・食酢の酸度測定(逆滴定)
・医薬品の品質管理
・環境水の酸性度測定
・工業プロセスの品質管理

食品工業では、食酢やレモン汁などの酸度を測定する際に中和滴定が使われます。この場合は、酸を水酸化ナトリウムで滴定することで、総酸量を測定できるのです。

環境分野では、酸性雨の測定や河川水のpH調整などに中和反応の原理が応用されています。工場から出る酸性廃液を中和する際も、同じ原理が使われているでしょう。

医薬品の製造現場では、原料や製品の純度を確認するために中和滴定が頻繁に行われます。医薬品には酸性や塩基性の物質が多く含まれるため、中和滴定は品質管理の基本的な手法となっているのです。

シュウ酸自体も、染色の媒染剤、金属の研磨剤、さび取り剤として利用されています。また、分析化学では金属イオンの定量に使われることもあるのです。

このように、中和滴定の原理は化学の基礎実験だけでなく、工業や環境、医療など幅広い分野で実用されている重要な技術なのです。

まとめ

シュウ酸と水酸化ナトリウムの反応は、2価の酸と強塩基の中和反応として化学を学ぶ上で非常に重要です。

完全中和の反応式「H₂C₂O₄ + 2NaOH → Na₂C₂O₄ + 2H₂O」は、シュウ酸1分子と水酸化ナトリウム2分子が反応してシュウ酸ナトリウムと水が生成されることを示しています。物質量比は1:2であり、この比が滴定計算の基礎となるのです。

シュウ酸は2価の酸であるため、水酸化ナトリウムの量によって第1段階ではシュウ酸水素ナトリウム、第2段階ではシュウ酸ナトリウムという異なる生成物ができます。完全中和では、シュウ酸から2個の水素イオンがすべて中和されるため、水酸化ナトリウムも2倍必要になるのです。

滴定実験では、フェノールフタレイン指示薬を使用し、無色から薄い赤紫色への変化で終点を判定します。シュウ酸は高純度で安定した結晶として得られるため、標準溶液の調製に適しており、水酸化ナトリウム水溶液の濃度決定に広く利用されているでしょう。

中和滴定の原理は、工業、食品、環境、医療など様々な分野で応用されています。実験を通じて、定量分析の基礎と2価の酸の性質を理解し、化学への興味をさらに深めていってください。