この記事では、硫酸の電離式（H2SO4）は？電離度・電離定数は？覚え方や化学反応式詳細も解説！【化学式】について解説しています。
解答としては、
・第一段階電離式：H2SO4 → H+ + HSO4–
・第二段階電離式：HSO4– ⇄ H+ + SO42-
・硫酸の第一段階の電離度はほぼ1（100%電離）、第二段階の電離度は小さい
化学は丸暗記するだけでなく、なぜそのような結論になるのか？という途中の過程も理解しておくと覚えやすいだけでなく、楽しく学べますのでおすすめです(^^)/
それでは早速見ていきましょう！
硫酸の電離式【H2SO4：電離反応式：化学式】
まずは硫酸の電離式について確認していきます。
硫酸(H2SO4)は水に溶けると、次のように段階的に電離します。
・第一段階電離式：H2SO4 → H+ + HSO4–
・第二段階電離式：HSO4– ⇄ H+ + SO42-
つまり、硫酸は水溶液中で第一段階ではほぼ完全に電離しますが、第二段階では平衡状態になります。
硫酸の電離式の覚え方のポイント
硫酸が上の電離式のように電離する理由と覚え方のポイントは以下の通りです。
HとSO4に注目する
硫酸の化学式「H2SO4」を見ると、水素(H)と硫酸(SO4)から構成されているのがわかるでしょう。
電離式を考える際は、この2つの部分に分かれると覚えましょう。
さらにHはプラスの電荷、SO4はマイナスの電荷になる
水素(H)は電子を失いやすく、プラスの電荷を帯びたイオン(H+)になります。
一方で、硫酸(SO4)は電子を受け取りやすく、マイナスの電荷を帯びたイオン(SO42-)になります。
ここは暗記するしかなく、ここを覚えておくと電離式がスムーズに書けますね(^^)/
H2SO4は強酸と覚えておこう！
硫酸は強酸に分類され、水に溶けると第一段階ではほぼ完全に電離します。
強酸は水溶液中でほぼ100%電離するという特徴があります。
一方で、第二段階の電離は平衡状態になります。
電離式前後では電荷の保存則が成り立つこともチェックすること！
なお、硫酸（H2SO4）に限らず、電離前後では電気的に中性です。
言い換えますと、式の左と右の電気的な電荷の合計は同じとなります。
各段階の電離式でも、生成したイオンの電荷の合計は0になることを覚えておきましょう！
硫酸の電離度は？
結論として、
硫酸の第一段階の電離度はほぼ1（100%電離）、第二段階の電離度は小さい
となります！
まず、電離度(α)とは、- 電離度は、溶液中で電離した分子の割合を表します。
そして強電解質（強酸・強塩基）の電離度はほぼ1（100%電離）です。
一方、弱電解質（弱酸・弱塩基）の電離度は1よりも小さくなります。
この時、 硫酸は強酸であり、上に記載のよう水溶液中で第一段階ではほぼ完全に電離します。
そのため、第一段階の電離度はほぼ1（100%電離）となります！
一方で、第二段階の電離は平衡状態になるため、電離度は小さくなります。
まとめ H2SO4の2段階の電離式・イオン式は？覚え方や化学反応式詳細も解説！
この記事では、硫酸の電離式（H2SO4）は？電離度は？覚え方や化学反応式詳細について解説しました。
硫酸を始めとして、各電離式を理解し、さらに快適な生活を送っていきましょう！
