「exeファイルを解凍したい」という場面に遭遇することがあります。
実はexeファイルの中には、自己解凍型アーカイブとして圧縮ファイルを内包しているものや、インストーラーとして圧縮データを展開するものなどがあります。
この記事では、exeファイルの解凍方法と展開手順について、自己解凍型アーカイブ・解凍ソフトを使った方法・コマンドラインからの展開まで詳しく解説しています。
インストールせずにexeの中身を取り出したい方や、自己解凍型アーカイブの仕組みを理解したい方はぜひ参考にしてください。
exeファイルを解凍できるケースと解凍の基本
それではまず、exeファイルを解凍できるケースと解凍の基本について解説していきます。
すべてのexeファイルが解凍できるわけではなく、圧縮ファイルを内包した「自己解凍型アーカイブ(SFX:Self-Extracting Archive)」や、圧縮インストーラーのみが解凍対象となります。
通常のexeファイルは機械語コードそのものであり、「解凍」という概念とは別のものです。
自己解凍型アーカイブとは
自己解凍型アーカイブとは、解凍処理のコードと圧縮されたデータが一体となったexeファイルのことです。
このタイプのexeはダブルクリックするだけで解凍ウィザードが起動し、指定したフォルダにファイルを展開してくれます。
解凍ソフトが不要という利点から、配布物としてよく利用されている形式です。
インストーラー型exeの展開
InstallShield・NSIS・Inno Setupなどで作られたインストーラー型exeの場合、内部に圧縮されたファイルが格納されており、解凍ソフトや専用ツールで中身を取り出せることがあります。
インストールせずに特定のファイルだけを取り出したい場合に、この方法が役立ちます。
7-Zipを使ったexeファイルの解凍手順
続いては、7-Zipを使ったexeファイルの解凍手順を確認していきます。
7-Zipは多くの形式のアーカイブに対応しており、一部のexeファイルの中身を展開できます。
7-Zipでexeを直接開く方法
7-Zipがインストールされている環境でexeファイルを右クリックし「7-Zip」→「開く」を選択すると、7-Zipのファイルマネージャーでexeの内部が表示されます。
自己解凍型アーカイブ(7-Zip SFX・WinRAR SFXなど)の場合は、圧縮されたファイル一覧が表示され、そこから個別に取り出すことができます。
「展開」または「ここに展開」を選択すると、指定したフォルダにファイルが展開されます。
コマンドラインで7-Zipを使って展開する方法
7-Zipコマンドラインでexeを展開する例:
7z x setup.exe -o”C:\extracted”
(xは展開コマンド、-oで出力先フォルダを指定)
7-Zipのコマンドライン版(7z.exe)を使うことで、バッチ処理や自動化にも組み込みやすくなります。
WinRARを使った解凍方法
WinRARでexeファイルを右クリックして「ファイルを展開する」を選ぶことで、WinRAR SFX形式の自己解凍型アーカイブを展開できます。
WinRARで作成されたSFXファイルは特にWinRARとの親和性が高く、スムーズに展開できるでしょう。
Inno SetupやNSISのインストーラーから中身を取り出す方法
続いては、Inno SetupやNSISのインストーラーから中身を取り出す方法を確認していきます。
インストーラー型のexeファイルに対しては、専用の展開ツールを使うことでインストールせずにファイルを取り出せます。
Inno Setupのインストーラーを展開する方法
Inno Setupで作られたインストーラーには「innounp」や「innoextract」といった専用の展開ツールが使えます。
innoextractを使った展開例:
innoextract setup.exe
(カレントディレクトリにファイルが展開される)
これらのツールを使うことで、インストーラーに含まれるファイルをインストールプロセスなしで直接取り出すことができます。
NSISのインストーラーを展開する方法
NSIS(Nullsoft Scriptable Install System)で作られたインストーラーは「7-Zip」で直接開けることが多く、内部のファイルを確認・取り出しが可能な場合があります。
UniExtractというツールを使うと、さまざまな形式のインストーラーから自動的にファイルを抽出できるため、形式不明のインストーラーに対しても有用です。
解凍できないexeファイルについて
すべてのexeファイルが解凍・展開できるわけではありません。
通常のアプリケーション(Google ChromeやVS Codeなど)のexeファイルは、圧縮アーカイブではなく実行コードそのものであるため、解凍ツールで開いても意味のある内容は取り出せません。
解凍を試みたときに「サポートされていない形式です」などのエラーが出た場合は、そのexeは圧縮アーカイブ形式ではないということです。
まとめ
この記事では、exeファイルの解凍方法と展開手順について、自己解凍型アーカイブの仕組みから7-Zipや専用ツールを使った具体的な手順まで詳しく解説しました。
exeファイルを解凍できるのは自己解凍型アーカイブやインストーラー形式のものに限られており、7-Zipや専用ツールを使うことでファイルを取り出せます。
解凍できないexeは実行コードそのものであることを覚えておき、用途に応じた適切な方法を選択しましょう。
今回の内容を参考に、exeファイルの展開をスムーズに行ってみてください。