「双曲線の接線って、どうやって求めるの?」という疑問は、数学を学ぶ多くの方が感じるものです。
双曲線の接線は、公式を使う方法と微分を使う方法の2通りのアプローチで求めることができます。
本記事では、双曲線の接線の方程式の求め方を、接触点・傾き・微分による導出・外部の点からの接線・計算手順とともに丁寧に解説していきます。
双曲線の接線公式は(x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1(結論)
それではまず、双曲線の接線の公式と基本的な考え方について結論から解説していきます。
双曲線 x²/a²−y²/b²=1 上の点(x₀,y₀)における接線の方程式は(x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1です。
この公式は、楕円の接線公式((x₀x)/a²+(y₀y)/b²=1)と符号が一つ違うだけであるため、混同しないよう注意が必要です。
接線公式の導出(微分を使う方法)
双曲線 x²/a²−y²/b²=1 をyについて解くと y=±(b/a)√(x²−a²) となります。
これをxで微分すると、接線の傾きが求められます。
y²=b²(x²/a²−1) を両辺xで微分すると
2y(dy/dx)=2b²x/a²
dy/dx=b²x/(a²y)(接線の傾き)
点(x₀,y₀)での傾き:m=b²x₀/(a²y₀)
接線:y−y₀=m(x−x₀) を整理すると (x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1
接線公式の使い方(計算例)
双曲線 x²/4−y²/9=1 上の点(2,0)は頂点ですが、一般的な点として(x₀,y₀)=(4,3√3)(このとき方程式を満たすか確認必要)での接線を求めます。
例として x²/9−y²/4=1 上の点(3,0)での接線を求めると、公式に代入して (3x)/9−(0×y)/4=1 → x/3=1 → x=3(頂点では鉛直な接線)。
具体的な点(x₀,y₀)を公式 (x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1 に代入するだけで接線の方程式が得られます。
外部の点からの接線
双曲線の外部の点(p,q)から引く接線を求めるには、「接線の方程式をおき、双曲線との連立方程式の判別式D=0」という条件を使います。
接線を y=m(x−p)+q とおき、双曲線 x²/a²−y²/b²=1 に代入。
得られた二次方程式の判別式D=0 を解いて接線の傾きmを求める。
ただし傾きが未定義(鉛直な接線 x=const)の場合は別途確認が必要です。
接線に関する性質と応用
続いては、双曲線の接線に関する性質と応用について確認していきます。
接線と漸近線の関係
双曲線の接線は、接点が双曲線上のどこにあるかによって傾きが変化しますが、漸近線の傾き±b/aに近づいていきます。
接点がx→∞に近づくと、接線の傾きは漸近線の傾きに収束します。
「漸近線は無限遠での接線のようなもの」と直感的に理解することも、双曲線の性質の把握に役立ちます。
接線の対称性
双曲線はx軸・y軸・原点に対して対称であるため、一方の枝上の点での接線を求めれば、対称な点での接線も対称な形で得られます。
この性質を利用すると、計算の手間を半減させることができる場面があります。
入試での双曲線の接線問題
入試では「曲線上の点での接線」と「外部の点からの接線」の2パターンが頻出です。
曲線上の点では公式 (x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1 をそのまま使えばよく、外部の点からの場合は判別式=0の条件を使います。
また接線と曲線の関係から面積を求める問題なども出題されることがあるため、積分との組み合わせも練習しておくとよいでしょう。
双曲線上の点(x₀,y₀)での接線の公式は (x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1 です。微分(陰関数微分)によっても同じ公式が導出できます。外部の点からの接線は判別式D=0の条件を使います。楕円の接線公式との符号の違いに注意しましょう。
まとめ
本記事では、双曲線の接線の方程式・公式・導出方法・外部の点からの接線・入試での問題パターンについて解説しました。
接線公式 (x₀x)/a²−(y₀y)/b²=1 を確実に使えるようにすることと、外部の点からの場合は判別式を使うことを覚えておくことが重要です。
楕円との符号の違いに注意しながら、双曲線の接線についての理解を深めていただければ幸いです。