ルートの中に分数が含まれる式は、一見すると複雑に見えますが、正しい手順を踏めば有理化や整理を行うことができます。
たとえば √(1/2) や √(3/4) のような形の式を、どのように変形・有理化すればよいのでしょうか。
本記事では、ルートの中に分数がある場合の有理化と式の変形方法について、基礎から丁寧に解説していきます。
ルートと分数が組み合わさった式のルールを理解することで、様々な計算問題に対応できるようになるでしょう。
ルートの中に分数がある場合の基本的な変形方法
それではまず、ルートの中に分数がある場合の基本的な変形方法について解説していきます。
ルートの中に分数がある形、たとえば √(a/b) は、√a/√b という形に変形することができるというのが基本ルールです。
√(a/b) = √a/√b (a≥0、b>0 のとき)
例:√(1/2) = √1/√2 = 1/√2
この後、分母の有理化を行う:1/√2 = √2/2
このように、ルートの中の分数を分子と分母のルートに分けてから、分母のルートを有理化するという手順が基本です。
また、逆の方向として、分数の中にルートがある √a/√b を √(a/b) という形にまとめることも可能です。
√(a/b) の変形と有理化の手順
√(a/b) を有理化する手順は以下の通りです。
手順1として、√(a/b) = √a/√b に変形します。
手順2として、分母の √b を有理化します。
手順3として、√a/√b = √a×√b/(√b×√b) = √(ab)/b と整理します。
まとめると:√(a/b) = √(ab)/b
例:√(3/5) = √(3×5)/5 = √15/5
この公式を使うと、ルートの中に分数があるケースをダイレクトに有理化できます。
√(a/b) = √(ab)/b という変換公式は非常に便利なので覚えておきましょう。
具体的な計算例
例1:√(2/3) を有理化する
= √(2×3)/3 = √6/3
例2:√(5/8) を有理化する
まず√8=2√2 と整理:√(5/8) = √5/√8 = √5/(2√2)
有理化:= √5×√2/(2√2×√2) = √10/4
例3:√(1/12) を有理化する
まず√12=2√3:= 1/(2√3) = √3/6
ルートの中を先に整理してから有理化する手順を意識しましょう。
分数の形が複雑な場合の有理化
続いては、ルートの中の分数がより複雑な場合の変形方法を確認していきます。
ルートの中に分数式がある場合
ルートの中に分数式(例:(a+b)/c)がある場合も、基本的な考え方は同じです。
例:√((2+√3)/4) を整理する
= √(2+√3)/√4 = √(2+√3)/2
√(2+√3) はこのまま整理が困難なため、この形が最終形となります。
全てのケースで有理化が完全に行えるわけではありません。
整理できる部分だけを整理し、残ったルートはそのまま表すことも必要です。
二重根号の処理と有理化の関係
√(a+√b) のような「ルートの中にルートがある」形(二重根号)では、特別な変形公式を使うことがあります。
二重根号の外し方:
√(a+√b) = √((p+q)/2) + √((p−q)/2)
(ただし p²−q²=a²−b など条件が必要)
例:√(3+2√2) = √(2+1+2√(2×1)) = √2+1(√(p+q)²形を利用)
二重根号の外し方は、高校数学でも頻出のテーマです。
有理化と組み合わせて使うことで、複雑な式を整理できるでしょう。
分母に分数を含むルートがある場合の総合計算
例:1/√(2/3) を計算する
まず√(2/3) = √6/3 と有理化する。
1/√(2/3) = 1/(√6/3) = 3/√6
さらに有理化:= 3√6/6 = √6/2
答え:√6/2
分母にルートを含む分数がある場合は、まず分母のルートを整理してから全体の有理化を行う手順が効率的です。
まとめ
本記事では、ルートの中に分数がある場合の有理化と変形方法について解説しました。
ルートの中に分数がある √(a/b) は、まず √a/√b に変形し、その後分母の有理化を行うのが基本手順です。
√(a/b) = √(ab)/b という変換公式を使うことで、ダイレクトに有理化することも可能です。
ルートの中を先に整理してから有理化することで、計算がスムーズに進められます。
二重根号のケースでは、専用の変形公式を使って根号を外すことも重要なテクニックです。