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相対湿度の計算方法は?求め方・計算式をわかりやすく解説!絶対湿度との違いも!

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天気予報で「今日の湿度は70%です」という情報が流れますが、この数値は相対湿度を表しています。

「相対湿度をどうやって計算するのか知りたい」「絶対湿度と何が違うのかをもっと詳しく理解したい」という方のために、この記事では相対湿度の計算方法を中心に詳しく解説します。

前記事の内容に加えて、露点温度との関係や実用的な計算ツールについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

相対湿度の計算式と計算のポイントをわかりやすく解説

それではまず、相対湿度の計算式と計算のポイントについて解説していきます。

相対湿度の計算式

相対湿度(%)= 実際の水蒸気圧(e)÷ 飽和水蒸気圧(es)× 100

または

相対湿度(%)= 実際の水蒸気量(g/m³)÷ 飽和水蒸気量(g/m³)× 100

相対湿度の計算では「飽和水蒸気量(または飽和水蒸気圧)がその温度でいくつになるか」を把握することが最重要ポイントです。

飽和水蒸気圧はテーリングの近似式やマグナス式など、温度から求める計算式が気象学で使われています。

飽和水蒸気圧の近似計算(マグナス式)

飽和水蒸気圧(es)を温度T(℃)から求める代表的な近似式として「マグナス式」があります。

es(T) ≒ 6.1078 × 10^(7.5T / (237.3 + T))(単位:hPa)

例:25℃の場合

es(25) ≒ 6.1078 × 10^(7.5×25 / (237.3+25))

≒ 6.1078 × 10^(0.714) ≒ 6.1078 × 5.178 ≒ 31.6(hPa)

この計算式は気象学・空調工学などで広く使われており、実用的な精度で飽和水蒸気圧を計算できます。

計算例(温度と実際の水蒸気量から相対湿度を求める)

気温20℃、実際の水蒸気量10.4 g/m³の場合

20℃の飽和水蒸気量:17.3 g/m³

相対湿度 = 10.4 ÷ 17.3 × 100 ≒ 60(%)

飽和水蒸気量の値は気象学の表(サイクロメトリック表)やオンラインツールで確認できます。

露点温度と相対湿度の関係を解説

続いては、露点温度と相対湿度の関係を確認していきます。

露点温度とは何か

露点温度(露点)とは、空気中の水蒸気がちょうど飽和状態になる温度のことです。

気温が露点以下になると、空気中の水蒸気が水滴として凝結し、露や霧が発生します。

冬の窓ガラスに水滴が付く「結露」も、窓付近の空気が露点以下に冷やされることで起こる現象です。

露点温度から相対湿度を求める方法

気温Tと露点温度Tdがわかっている場合、近似式で相対湿度を求めることができます。

相対湿度(%)≒ 100 × exp[(17.625 × Td)/(243.04 + Td)] ÷ exp[(17.625 × T)/(243.04 + T)]

簡易近似(おおよその値):相対湿度 ≒ 100 − 5×(T − Td)

例:気温25℃、露点温度15℃の場合

相対湿度 ≒ 100 − 5×(25−15) = 100 − 50 = 50(%)(簡易値)

簡易式「100−5×(T−Td)」は精度は高くないものの、素早く相対湿度の目安を把握したい場合に便利です。

絶対湿度との違いと使い分けを再確認

続いては、絶対湿度との違いと使い分けを改めて確認していきます。

暖房・冷房時の相対湿度と絶対湿度の変化

室内で暖房・冷房を使った際の湿度変化を理解することは非常に実用的です。

状況 絶対湿度の変化 相対湿度の変化
暖房をつける(室温上昇) 変わらない 下がる(乾燥感増加)
冷房をつける(室温低下) 変わらない(ドレン前) 上がる(湿っぽさ増加)
加湿器を使う 上がる 上がる
窓を開けて換気 外気に近づく 外気の相対湿度に近づく

冬に暖房をつけると相対湿度が急激に下がって乾燥するため、加湿器の使用が推奨されるのはこの理由によるものです。

相対湿度と健康・快適性の関係

相対湿度は健康や快適性に直接影響を与えます。

相対湿度40〜60%が快適範囲とされ、40%未満では乾燥による肌荒れ・のどの不調・インフルエンザウイルスの活性化リスクが高まります。

70%以上ではダニ・カビの繁殖が活発になり、アレルギーや呼吸器疾患のリスクが増加するでしょう。

まとめ

この記事では、相対湿度の計算方法・求め方・絶対湿度との違いについてより詳しく解説しました。

相対湿度は「実際の水蒸気量÷飽和水蒸気量×100」で計算でき、飽和水蒸気量は温度によって変化します。

露点温度から相対湿度を求めることもでき、簡易式「100−5×(T−Td)」が目安として使えます。

暖房使用時に相対湿度が下がる仕組みや、快適範囲(40〜60%)を理解することが健康的な室内環境づくりに役立ちます。

相対湿度の計算と仕組みをマスターして、生活環境の管理に活かしてください。