Windowsで印刷しようとしたら「スプール中」のまま進まず、キャンセルしようとしても削除できないという経験をした方も多いでしょう。
本記事では、スプール中で削除できない原因・具体的な対処法・Windowsでの解決手順をわかりやすく解説していきます。
印刷トラブルで困っている方はぜひ最後までご覧ください。
スプール中とは?意味と削除できない原因
それではまず、「スプール中」の意味と削除できない原因について解説していきます。
スプール中(spooling)とは、印刷データをプリンタースプーラー(印刷キューを管理するサービス)に一時的に蓄積している状態のことです。
通常、スプール中のデータは順次プリンターに送られて印刷されますが、次のような問題が起きると処理が止まって「スプール中」のまま削除もできない状態になります。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| プリンタードライバーの不具合 | 古いドライバーや破損したドライバー |
| 印刷データの破損・サイズ過大 | 非常に大きなファイルの印刷 |
| プリンターとの通信エラー | USB・ネットワーク接続の問題 |
| スプーラーサービスの停止・フリーズ | Windowsのサービスが異常状態 |
| プリンターがオフラインまたは電源オフ | プリンター本体の問題 |
最も多い原因はプリンタースプーラーサービスのフリーズと印刷データの破損です。
スプール中で削除できないときの基本的な対処法
スプール中の印刷ジョブを削除できない場合の基本的な対処法を解説します。
スプール中の印刷ジョブが削除できない場合、まずプリンタースプーラーサービスを停止させてからスプールファイルを手動削除し、その後サービスを再起動する方法が最も確実です。
プリンタースプーラーサービスの再起動
最初に試すべき対処法はプリンタースプーラーサービスの再起動です。
【スプーラーサービスの再起動手順】
①「Windows + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開く
②「services.msc」と入力してOK
③「Print Spooler」(印刷スプーラー)を右クリック→「再起動」
または
コマンドプロンプト(管理者)で:
net stop spooler
net start spooler
スプーラーサービスを再起動するだけで解決することが多いため、まず最初にこの方法を試してみましょう。
スプールファイルの手動削除
スプーラーの再起動だけで解決しない場合は、スプールファイルを手動で削除します。
【スプールファイルの手動削除手順】
①コマンドプロンプト(管理者)で net stop spooler(サービス停止)
②エクスプローラーで次のフォルダーを開く:
C:\Windows\System32\spool\PRINTERS
③フォルダー内の .SHD ファイルと .SPL ファイルをすべて削除
④コマンドプロンプトで net start spooler(サービス再起動)
このフォルダーには印刷ジョブの一時ファイルが保存されており、これらを削除することで詰まった印刷ジョブをクリアできます。
削除コマンドを使った方法(バッチファイル)
続いては、繰り返しスプールの問題が起きる場合に便利なバッチファイルを使った方法を確認していきます。
スプールクリアのバッチファイル
【スプールクリアのバッチファイル(clear_spooler.bat)】
@echo off
net stop spooler
del /Q /F /S “%systemroot%\System32\spool\PRINTERS\*.*”
net start spooler
echo スプールをクリアしました。
pause
このバッチファイルを「管理者として実行」することで、スプールの停止→ファイル削除→再起動を一括実行できます。
繰り返しスプールが詰まる環境ではデスクトップにこのバッチファイルを置いておくと非常に便利です。
PowerShellを使った削除方法
PowerShellを使う方法もあります。
【PowerShellでのスプールクリア】
Stop-Service -Name spooler -Force
Get-ChildItem “$env:SystemRoot\System32\spool\PRINTERS” | Remove-Item -Force
Start-Service -Name spooler
管理者権限でPowerShellを起動して実行します。
プリンタードライバーの再インストール
スプールの問題が繰り返し起きる場合は、プリンタードライバーの再インストールが根本的な解決策になります。
「設定→Bluetoothとデバイス→プリンターとスキャナー」からプリンターを削除し、最新のドライバーをメーカーサイトからダウンロードして再インストールします。
古いドライバーや破損したドライバーが繰り返しスプール詰まりを引き起こすケースが多いため、ドライバーの更新も重要な対策です。
その他の対処法と予防策
続いては、その他の対処法と再発防止のための予防策を確認していきます。
プリンターをオフライン→オンラインに切り替える
プリンターがオフライン状態になっている場合も印刷ジョブが詰まります。
「設定→プリンターとスキャナー」でプリンターを選び「印刷キューを開く」→「プリンター」メニュー→「オフラインで使用する」のチェックを外します。
Windows Updateの確認
Windows Updateで印刷関連のパッチが提供されている場合、更新後にスプールの問題が解消されることがあります。
特にWindows 11では印刷関連のアップデートが頻繁に提供されています。
スプール設定の変更(印刷を直接プリンターに送る)
プリンターのプロパティから「直接プリンターに印刷する」設定にすることで、スプーラーを経由せずに印刷できる場合があります。
ただし、直接印刷はスプーラー経由に比べて印刷が完了するまでアプリが応答しなくなるという制限があります。
まとめ
本記事では、スプール中で削除できない原因・プリンタースプーラーの再起動手順・スプールファイルの手動削除・バッチファイルでの一括削除・ドライバーの再インストールまで詳しく解説しました。
スプール中で削除できない場合は、まずスプーラーサービスの再起動を試し、解決しなければスプールファイルの手動削除を実施します。
バッチファイルを用意しておくことで、スプールトラブル発生時に素早く対処できます。
ぜひ本記事の手順を参考に、印刷トラブルを解決してみてください。