近年、デスク周りのスッキリ化やゲーミング用途として、「60パーセントキーボード」への注目が高まっています。
通常のキーボードと比べてコンパクトなサイズが特徴ですが、「矢印キーがないって不便では?」「ファンクションキーはどうするの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、60パーセントキーボードのメリット・使い方・注意点を、矢印キー・ファンクションキー・日本語配列などのポイントを交えながら詳しく解説していきます。
コンパクトキーボードへの乗り換えを検討している方や、購入前に詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
60パーセントキーボードとは?その特徴と構造
それではまず、60パーセントキーボードとはどのようなキーボードなのか、特徴と構造から確認していきましょう。
60パーセントキーボードとは、フルサイズキーボードのキー配列を約60%に絞り込んだコンパクトなキーボードのことです。
フルサイズキーボードにある「テンキー・ファンクションキー・矢印キー・ナビゲーションキー」などが省略されており、文字入力に特化した最小限のキー構成になっています。
一般的なフルサイズキーボードは約104〜108個のキーを搭載していますが、60パーセントキーボードは約61〜68個のキーで構成されています。省略されたキーの機能はFn(ファンクション)キーとの組み合わせ(レイヤー操作)で使用します。
コンパクトなサイズゆえに、デスクのスペースを広く使えるほか、持ち運びにも非常に便利です。
近年ではゲーミングユーザーやプログラマー、ガジェット好きの間で特に人気が高まっており、多彩なデザインやカスタマイズオプションが魅力のひとつとなっています。
フルサイズキーボードとのサイズ比較
| 種類 | キー数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| フルサイズ(100%) | 約104〜108個 | テンキー・Fnキー・矢印キーすべてあり |
| テンキーレス(80%) | 約87個 | テンキーなし・Fnキー・矢印キーあり |
| 75%キーボード | 約84個 | Fnキー・矢印キーあり・コンパクト |
| 65%キーボード | 約68個 | 矢印キーあり・Fnキーなし |
| 60%キーボード | 約61〜68個 | 矢印キー・Fnキー・テンキーなし |
60%キーボードは最もコンパクトなサイズ帯に位置し、デスクのスペース効率が最高レベルのキーボードといえます。
省略されているキーと代替操作
60パーセントキーボードでは、以下のキーが省略されています。
ファンクションキー(F1〜F12)・矢印キー(↑↓←→)・Delete/Home/End/PageUp/PageDownなどのナビゲーションキー・テンキー(数字専用キー)などです。
これらのキーは、Fnキーと他のキーを組み合わせるレイヤー操作で代用します。
例えば「Fn+I」で「↑」、「Fn+J」で「←」のように、別のキーに機能を割り当てることが一般的です。
最初は慣れが必要ですが、使いこなせると操作効率が大きく向上するユーザーも多くいます。
日本語配列(JIS配列)と英語配列(US配列)の違い
60パーセントキーボードを選ぶ際に重要なのが「日本語配列(JIS配列)か英語配列(US配列)か」という選択です。
日本語配列は「かな入力」「変換・無変換キー」が搭載されており、日本語入力に馴染みがあります。
一方、英語配列はスペースバーが広くシンプルな構成で、プログラマーや英文タイピングをメインにするユーザーに人気です。
60パーセントキーボードでは英語配列モデルが圧倒的に多く、日本語配列モデルは選択肢が限られる点に注意が必要です。
日本語入力をメインに使う方は、対応するソフトウェア設定や入力切り替えの操作感も事前に確認しておくといいでしょう。
60パーセントキーボードのメリット
続いては、60パーセントキーボードのメリットを確認していきましょう。
コンパクトサイズならではの利点は多く、一度使い慣れると手放せなくなるユーザーが多いのも特徴です。
デスクスペースを広く使えるコンパクト性
60パーセントキーボードの最大のメリットは、何といってもデスクのスペースを大幅に節約できる点です。
フルサイズキーボードと比べると横幅が約40%短くなるため、マウスの可動域を広く確保でき、ゲームや設計作業での操作性が向上します。
また、デスクをすっきり見せたいミニマリスト志向のユーザーや、在宅ワーク環境を快適に整えたい方にも好評です。
ノートパソコン横に置いて使う場合も、省スペース性が活きるシーンが多くあります。
持ち運びやすさと軽量性
60パーセントキーボードはサイズが小さい分、重量も軽量なモデルが多く、カフェや外出先への持ち運びに適しています。
バックパックやPCバッグのサイドポケットに収まるモデルもあり、外出先でのタイピング環境を整えたい方には最適な選択肢です。
Bluetoothなどの無線接続対応モデルを選べば、ケーブルの取り回しも不要になり、さらに持ち運びがしやすくなります。
カスタマイズ性の高さ
60パーセントキーボードは、カスタマイズ性の高さでも人気を集めています。
キースイッチの種類(メカニカル・静電容量無接点・メンブレンなど)を選べる製品が多く、打鍵感・音・耐久性を自分好みにカスタマイズできます。
また、キーキャップの交換によって見た目や打鍵感を大きく変えることができ、コミュニティでは自作キーボードの基盤として活用されるケースも多くあります。
ファームウェアのカスタマイズ(QMK・VIAなど)に対応したモデルでは、キーの機能割り当てを自由に変更することも可能です。
60パーセントキーボードのデメリットと対処法
続いては、60パーセントキーボードのデメリットと対処法を確認していきましょう。
メリットが多い一方で、使用場面によっては不便に感じることもあります。事前に把握しておくことで、購入後の後悔を防げます。
矢印キー・Fnキーの操作に慣れが必要
60パーセントキーボードで最も多い不満は、「矢印キーや特殊キーをFnキーとの組み合わせで操作する必要があること」です。
文章の編集作業や表計算など、矢印キーを頻繁に使う作業では、最初の2〜4週間は操作に慣れるまで生産性が下がることがあります。
対処法としては、まず自宅での作業から少しずつ使い始め、操作に慣れてから外出先や仕事での使用に移行するのがおすすめです。
また、ファームウェアカスタマイズ対応モデルでは、よく使うキーを使いやすい場所に再割り当てすることで、使い勝手を大きく改善できます。
日本語入力での不便な点
英語配列の60パーセントキーボードを日本語環境で使う場合、以下のような不便が生じることがあります。
| 不便な点 | 対処法 |
|---|---|
| 変換・無変換キーがない | ソフトウェアでスペースキーに変換機能を割り当てる |
| 半角・全角の切り替えがしにくい | IME設定でCtrl+Spaceや他のキーに割り当てる |
| 記号キーの位置が違う | OSの言語設定を「US配列」に変更して対応する |
Windowsの場合、キーボードの言語設定を「英語(米国)」に切り替えることで、物理的なキー配置とOS側の認識がずれる問題を解消できます。
数字入力・テンキー作業への影響
経理・データ入力など、テンキーを多用する業務では60パーセントキーボードは不向きな場合があります。
数字を数字列(テンキーではなく上段の数字キー)で入力することになるため、入力速度が落ちるケースもあるでしょう。
対処法としては、別途テンキーパッドを単体で購入して組み合わせて使う方法があります。
これにより、普段はコンパクトな環境で作業し、数字入力が必要なときだけテンキーパッドを追加するという柔軟な運用が可能になります。
60パーセントキーボードの選び方とおすすめの使い方
続いては、60パーセントキーボードの選び方とおすすめの使い方を確認していきましょう。
自分の用途・環境・スキルレベルに合ったモデルを選ぶことで、快適なタイピング環境が実現します。
用途別のモデル選択ポイント
60パーセントキーボードを選ぶ際は、主な使用用途を最優先に考えることが大切です。
| 使用用途 | おすすめのポイント |
|---|---|
| ゲーミング | 低遅延のポーリングレート・RGB対応・メカニカルスイッチ搭載モデル |
| プログラミング | QMK対応のカスタマイズ可能モデル・英語配列・静電容量無接点スイッチ |
| ライティング・文章入力 | 静音スイッチ・日本語配列対応モデル・Bluetooth接続対応 |
| 持ち運び用途 | 軽量・Bluetooth対応・コンパクト設計のバッテリー内蔵モデル |
ゲーミング用途ではスイッチの応答速度が重要であり、リニア(赤軸・銀軸)タイプが人気です。
プログラミングや文章入力では、長時間のタイピングでも疲れにくいタクタイル(茶軸)や静音スイッチが向いています。
初心者が60%キーボードを使いこなすコツ
60パーセントキーボードに初めて挑戦する方に向けて、スムーズに使いこなすためのコツをまとめます。
【60%キーボードを使いこなす5つのコツ】
① Fnキーとの組み合わせ操作を最初に一覧で確認し、よく使うものを暗記する
② 最初の1〜2週間はタイピング速度が落ちても焦らず慣れる期間と割り切る
③ ソフトウェア設定でキーリマップを行い、自分好みのレイアウトに最適化する
④ タイピング練習ソフトを活用し、新しいキー配列への適応を加速する
⑤ 矢印キー代わりのレイヤー操作(Fn+WASD・IJKL等)を意識的に練習する
「最初の1ヶ月が勝負」ともいわれており、この期間を乗り越えると多くのユーザーが「もうフルサイズには戻れない」と感じるようになります。
デスク環境との組み合わせ方
60パーセントキーボードを導入する際は、デスク環境全体のレイアウトを見直すと、より快適な作業環境が実現します。
キーボードをデスク中央に配置し、マウスをキーボードの右側に近い位置に置くことで、肩への負担が減り長時間作業でも疲れにくくなります。
また、リストレスト(手首パッド)との組み合わせもおすすめで、キーボードの高さと手首の角度を最適に保てます。
モニターアームでディスプレイを浮かせてデスク面を広く使い、60パーセントキーボードと組み合わせることで、究極のミニマルデスクセットアップが完成するでしょう。
まとめ
本記事では「60パーセントキーボードとは?メリットや使い方を解説!」というテーマで、基本的な特徴・メリット・デメリット・選び方・使い方まで幅広く解説してきました。
60パーセントキーボードは、コンパクト性・カスタマイズ性・デスクスペース効率の高さが大きな魅力のキーボードです。
矢印キーやファンクションキーがFn操作になる点は慣れが必要ですが、使いこなせると非常に快適なタイピング環境が手に入ります。
用途に合わせてモデルを選び、キーリマップやレイヤー設定を活用することで、自分だけの最適なキーボード環境を構築できるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、60パーセントキーボードへの挑戦を楽しんでみてください。