パソコンでファイルを整理していると、「.mdb」という拡張子を持つファイルに出会うことがあります。
.mdbはMicrosoft Accessのデータベースファイルに使われる拡張子であり、業務システムやデータ管理に長く使われてきたファイル形式です。
本記事では、拡張子mdbの意味・開き方・mdfやmdsとの違い・開けない場合の対処法まで詳しく解説していきます。
拡張子mdbとは?Accessデータベースファイルの基本
それではまず、拡張子mdbの基本的な定義から解説していきます。
mdbとは「Microsoft Database」の略称であり、Microsoft Accessが使用するデータベースファイルの拡張子です。
Access 97〜Access 2003までのバージョンで標準ファイル形式として使用されており、テーブル・クエリ・フォーム・レポートなどのデータベースオブジェクトが1ファイルにまとめて保存されています。
mdbはAccess 2003以前の標準形式です。Access 2007以降ではaccdbという新形式に移行しており、現在の業務システムではaccdbが主流になっています。ただし、古いシステムとの互換性のためにmdbが使われ続けているケースも多くあります。
mdbファイルに格納されるデータの種類
| 格納されるオブジェクト | 内容 |
|---|---|
| テーブル | データを行・列形式で格納するデータベースの基本構造 |
| クエリ | データの抽出・集計・更新を行うSQL命令 |
| フォーム | データ入力・編集用のUI画面 |
| レポート | データを印刷・出力するためのレイアウト |
| マクロ・モジュール | 自動処理を行うスクリプト |
mdbとaccdbの違い
Access 2007以降では、mdbに代わり「.accdb」という新しいファイル形式が標準となりました。
accdbはmdbに比べて、マルチバリューフィールド・添付ファイル型・データマクロなどの新機能が追加されています。
ただし、accdbはAccess 2003以前では開けないため、古いシステムとの互換性が必要な場合はmdb形式を使い続けることになります。
mdbファイルの開き方
続いては、mdbファイルを実際に開く方法を確認していきます。
Microsoft Accessで開く方法
mdbファイルを開く最も基本的な方法は、Microsoft Accessをインストールして直接開くことです。
Accessでmdbファイルを開くには、ファイルをダブルクリックするか、Accessを起動して「ファイル」→「開く」からファイルを選択します。
Access 2016以降でもmdbファイルは開くことができますが、一部の機能が制限される場合があります。
Accessがない場合の開き方
Microsoft Accessを持っていない場合でも、いくつかの方法でmdbを開くことが可能です。
「MDB Viewer Plus」などの無料ツールを使うと、Accessなしでmdbファイルの内容を閲覧・エクスポートできます。
また、ODBCドライバーを使ってExcelやPythonからmdbにアクセスし、データを読み取ることも技術的には可能です。
mdbをExcelにエクスポートする方法
Accessでmdbを開き、「外部データ」タブから「エクスポート」→「Excel」を選択することで、データをExcelファイルに書き出すことができます。
エクスポートするテーブルやクエリを選択し、保存先を指定するだけで簡単にExcel形式に変換できるでしょう。
mdbと似た拡張子の違い:mdf・mdsとは
続いては、mdbと混同しやすい似た拡張子について確認していきます。
mdfとは(SQL Serverのデータベースファイル)
mdfは「Master Database File」の略称であり、Microsoft SQL Serverが使用するプライマリデータベースファイルの拡張子です。
mdbがAccessのファイルであるのに対し、mdfはより大規模なエンタープライズ向けデータベースシステムであるSQL Serverのファイルであり、用途も対象も異なります。
mdfはSQL Server Management Studio(SSMS)を使って管理・操作するのが一般的です。
mdsとは(ディスクイメージのファイル)
mdsはディスクイメージファイルの拡張子であり、データベースとはまったく異なる種類のファイルです。
mdsはISO形式のディスクイメージに関連するメタデータファイルであり、「.mdf」ファイルとペアで使用されることが多い形式です。
Daemon ToolsなどのCD/DVDエミュレーターソフトで使われる形式として知られています。
mdb・mdf・mdsの比較まとめ
| 拡張子 | フルネーム | 関連ソフト | 用途 |
|---|---|---|---|
| .mdb | Microsoft Database | Microsoft Access | Accessデータベース |
| .mdf | Master Database File | Microsoft SQL Server | SQL Serverデータベース |
| .mds | Media Descriptor File | Daemon Tools等 | ディスクイメージメタデータ |
mdbファイルが開けない時の対処法
続いては、mdbファイルが開けない場合の対処法を確認していきます。
Accessのバージョン確認と互換性の問題
mdbファイルが開けない場合、まずAccessのバージョンと互換性を確認しましょう。
Access 2013以降ではmdbの一部機能が制限されており、古いVBAコードやMDAファイル(Accessアドオン)が原因でエラーが発生することがあります。
「形式を選択してデータベースを変換」機能を使い、mdbをaccdb形式に変換することで解決できるケースもあるでしょう。
パスワード保護と暗号化の解除
mdbファイルにパスワードが設定されている場合は、開く際にパスワード入力が求められます。
パスワードを忘れた場合は、専用のパスワード解除ツールを使う方法もありますが、正規の利用目的であることが前提となります。
ファイルが破損している場合の対処
mdbファイルが破損している場合は、Accessの「データベースの修復と最適化」機能を試してみましょう。
「ファイル」→「最適化/修復」を実行することで、軽度の破損であれば修復できる場合があります。
まとめ
本記事では、拡張子mdbの意味・開き方・mdfやmdsとの違い・開けない場合の対処法について解説しました。
mdbはMicrosoft Accessのデータベースファイルであり、古い業務システムで今なお使われているファイル形式です。
Accessがない環境では専用ビューアを活用し、継続的に使う場合はaccdb形式への変換を検討するとよいでしょう。
ファイルが開けない場合は修復機能やバージョン確認から試してみてください。