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スプール中とは?意味と仕組みをわかりやすく解説!(印刷・プリンター・スプーラー・削除・キャンセル方法など)

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「スプール中」という表示は、Windowsで印刷しようとした際によく目にするメッセージです。

「スプール中って何?」「なぜ印刷が進まないの?」「どうキャンセルするの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、スプール中の意味・仕組み・スプーラーの役割・削除・キャンセル方法まで、わかりやすく解説していきます。

印刷の仕組みを理解したい方・印刷トラブルを解決したい方はぜひ最後までご覧ください。

スプール中とは?意味と基本的な仕組み

それではまず、「スプール中」の意味と仕組みについて解説していきます。

スプール中(spooling)の「スプール(SPOOL)」は「Simultaneous Peripheral Operations On-Line(周辺機器を同時並行でオンライン処理すること)」の略語です。

印刷においては、「プリンターへの印刷データを一時的にコンピューターのメモリやストレージに蓄積して管理する処理」のことを指します。

【印刷の流れとスプール中の位置】

①アプリケーションから印刷命令が出る

②印刷データがプリンタースプーラーに送られる(スプール中)

③スプーラーが印刷ジョブを管理・キューに追加

④プリンターが準備完了したら順番にデータを送信

⑤印刷完了

スプールという仕組みがあることで、印刷命令を出した後すぐにアプリの操作に戻れるというメリットがあります。

スプーラーがなければ、プリンターが1ページ印刷し終わるまでPCが他の作業をできなくなってしまいます。

プリンタースプーラーとは

プリンタースプーラーとは、Windows の印刷キューを管理するバックグラウンドサービスのことです。

サービス名は「Print Spooler」で、Windowsの「サービス」管理ツール(services.msc)から確認・管理できます。

スプーラーは次の役割を担っています。

複数の印刷ジョブを受け取り、順番に管理します。

プリンターが対応できる速度で順番にデータを送信します。

印刷ジョブの一時停止・再開・削除を管理します。

スプーラーが停止・フリーズすると印刷が一切できなくなります

スプールファイルの保存場所

スプールされた印刷データは一時ファイルとして保存されます。

Windows では「C:\Windows\System32\spool\PRINTERS」フォルダに「.SPL」(印刷データ)と「.SHD」(ヘッダー情報)という拡張子のファイルとして保存されます。

このフォルダーのファイルが残ったままになると「スプール中」から進まない問題の原因になります。

問題発生時はこのフォルダーのファイルを削除することが解決策のひとつです。

スプール中が長い・進まない原因

「スプール中」のまま長時間進まない場合の主な原因は次のとおりです。

印刷データのサイズが非常に大きい場合(高解像度・大量ページ)。

プリンターがオフライン・電源オフ・用紙切れなどのエラー状態の場合。

プリンタードライバーの不具合・破損がある場合。

スプーラーサービスが異常停止している場合。

ネットワークプリンターの場合、ネットワーク接続の問題がある場合。

まずプリンター本体のエラーランプを確認し、次にスプーラーサービスの状態を確認するという手順が効率的です。

スプール中の印刷ジョブをキャンセル・削除する方法

続いては、スプール中の印刷ジョブをキャンセル・削除する方法を確認していきます。

印刷キューからのキャンセル方法

最も基本的な方法は、印刷キューの画面から直接キャンセルすることです。

【印刷キューからのキャンセル手順】

①タスクバーの通知領域のプリンターアイコンをクリック

または「設定→Bluetoothとデバイス→プリンターとスキャナー」

→対象プリンター→「印刷キューを開く」

②キャンセルしたい印刷ジョブを右クリック→「キャンセル」

③しばらく待って「ドキュメントを削除しています」の表示が出たら完了

ただし、スプーラーが正常に動作していない場合は右クリックメニューが反応しない・「キャンセル」を選んでも削除されないことがあります。

スプーラーサービスの再起動で強制削除

通常の方法でキャンセルできない場合は、スプーラーサービスを再起動します。

【スプーラーサービスの再起動(コマンドプロンプト・管理者)】

net stop spooler

del /Q /F /S “C:\Windows\System32\spool\PRINTERS\*.*”

net start spooler

サービスを一時停止してスプールファイルを削除してから再起動するのが最も確実な方法です。

Windowsのトラブルシューターを使う方法

Windowsには印刷トラブルを自動診断・修復するトラブルシューター機能があります。

「設定→システム→トラブルシューティング→その他のトラブルシューティング→プリンター」を選択して実行します。

スプーラーサービスの停止・スプールファイルの削除・サービス再起動などを自動で行ってくれます。

技術的な操作に慣れていない場合はWindowsのトラブルシューターを最初に試すとよいでしょう。

印刷スプールの設定変更と最適化

続いては、印刷スプールの設定変更によるパフォーマンス最適化を確認していきます。

スプール設定の変更方法

プリンターのプロパティからスプールの方法を変更できます。

【スプール設定の変更手順】

①「設定→Bluetoothとデバイス→プリンターとスキャナー」

②対象プリンターを選択→「プリンターのプロパティ」

③「詳細設定」タブ

④「スプールして最後のページをスプールしてから印刷を開始する」

または「スプールして印刷データをすぐに印刷する」

または「プリンターに直接印刷する」

「最後のページをスプール後に印刷開始」は処理が安定しやすく、「すぐに印刷開始」は印刷開始が早くなりますが途中でエラーになりやすい場合があります。

スプールフォルダーの変更(大容量ファイル対策)

Cドライブの空き容量が少ない場合、大きな印刷データのスプールに失敗することがあります。

スプールフォルダーを空き容量の多いドライブに変更することで解決できる場合があります。

レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print\Printers\DefaultSpoolDirectory」でパスを変更できますが、レジストリ編集は慎重に行い必ずバックアップを取ってから実施しましょう。

まとめ

本記事では、スプール中の意味・仕組み・スプーラーの役割・スプール中が進まない原因・キャンセル方法・スプーラーサービスの再起動まで詳しく解説しました。

スプール中とは印刷データをプリンタースプーラーに一時保存している状態であり、スプーラーのフリーズやドライバー問題によって印刷が進まなくなることがあります。

スプーラーサービスの再起動とスプールファイルの削除が最も確実な解決方法として覚えておくと、印刷トラブルに素早く対応できます。

ぜひ本記事を参考に、スプールのトラブルを解決してみてください。