hostsファイルを編集したいけれど、どのように操作すればよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
hostsファイルはシステムファイルであるため、通常のファイルとは異なり管理者権限が必要であり、編集後の保存にも注意が必要です。
本記事では、WindowsとMacそれぞれでのhostsファイルの編集方法を、具体的な手順とともに詳しく解説していきます。
テキストエディタの選び方から書き込み権限の取得方法、編集後の確認方法まで、初めての方でも迷わず進められるよう丁寧に説明します。
hostsファイルの編集をこれから行う方にとって、ぜひ参考にしていただける内容となっているでしょう。
hostsファイル編集に必要な管理者権限の取得方法
それではまず、hostsファイルを編集するために必要な管理者権限の取得方法について解説していきます。
hostsファイルはOSの重要なシステムファイルとして保護されており、一般ユーザー権限では読み取りはできても書き込みができません。
編集を保存しようとした際に「アクセスが拒否されました」や「Permission denied」などのエラーが表示される場合は、管理者権限が不足していることが原因です。
hostsファイルの編集で最もよくある失敗が、管理者権限なしでファイルを開いて編集し、保存できないというパターンです。必ず最初にテキストエディタを管理者権限で起動してから、hostsファイルを開く手順で行いましょう。
Windowsでの管理者権限の取得方法
Windowsでhostsファイルを編集するには、テキストエディタを「管理者として実行」する必要があります。
メモ帳(Notepad)を使う場合は、スタートメニューでメモ帳を検索し、右クリックメニューから「管理者として実行」を選択します。
管理者として実行したメモ帳が起動したら、「ファイル」→「開く」から「C:\Windows\System32\drivers\etc」フォルダへ移動し、hostsファイルを選択して開きます。
このとき、ファイルの種類を「すべてのファイル(*.*)」に変更しないとhostsファイルが表示されないため注意が必要です。
Visual Studio CodeなどのモダンなエディタもWindowsで利用でき、管理者として実行した状態でhostsファイルを開けば同様に編集・保存が可能です。
Macでのsudoを使った管理者権限の取得方法
Macでhostsファイルを編集するには、ターミナルでsudoコマンドを使う方法が最も一般的です。
ターミナルを開いて「sudo nano /etc/hosts」と入力しEnterキーを押すと、パスワードの入力を求められます。
Macのログインパスワードを入力してEnterキーを押すと、管理者権限でnanoエディタが起動し、hostsファイルを編集できる状態になります。
Macでもviエディタを使う方法があり、「sudo vi /etc/hosts」で起動できます。
nanoはコマンド操作がシンプルで初心者向けですが、viはより高機能で慣れるとより効率的に編集できるでしょう。
Linuxでの管理者権限と書き込み権限
Linuxでは基本的にMacと同様、sudoコマンドを使って管理者権限でエディタを起動します。
「sudo nano /etc/hosts」または「sudo vi /etc/hosts」でhostsファイルを編集できます。
rootユーザーとして直接操作する環境では「su」コマンドでrootに切り替えてから編集する方法もありますが、sudo経由の方がセキュリティ上推奨されます。
ファイルの書き込み権限を確認するには「ls -la /etc/hosts」コマンドで権限設定を表示できます。
通常、hostsファイルのパーミッションは「-rw-r–r–(644)」に設定されており、rootのみが書き込める仕様になっています。
Windowsでのhostsファイル編集手順
続いては、Windowsでhostsファイルを編集する具体的な手順を確認していきます。
メモ帳を使う方法と、より使いやすいモダンエディタを使う方法の両方を紹介します。
メモ帳を使ったhostsファイルの編集手順
Windowsに標準搭載されているメモ帳(Notepad)を使ったhostsファイルの編集手順を解説します。
【Windowsメモ帳でhostsファイルを編集する手順】
①スタートメニューで「メモ帳」を検索する
②検索結果のメモ帳を右クリック→「管理者として実行」を選択する
③メモ帳が起動したら「ファイル」→「開く」を選択する
④アドレスバーに「C:\Windows\System32\drivers\etc」と入力してEnterを押す
⑤ファイルの種類を「すべてのファイル(*.*)」に変更する
⑥「hosts」ファイルを選択して「開く」をクリックする
⑦内容を編集して「ファイル」→「上書き保存」で保存する
手順⑤のファイルの種類の変更を忘れると、hostsファイルが一覧に表示されないため注意してください。
保存時に「このファイルを保存する権限がありません」などのエラーが出た場合は、手順②の管理者として実行ができていない可能性があります。
Visual Studio Codeを使ったhostsファイルの編集
Visual Studio Code(VSCode)はWindowsで広く使われているモダンなテキストエディタで、hostsファイルの編集にも利用できます。
VSCodeを使う場合も、まずVSCodeを管理者として実行することが必要です。
VSCodeを管理者として起動したら、「ファイル」→「ファイルを開く」からhostsファイルのパスを指定して開きます。
VSCodeはシンタックスハイライトが使えるわけではありませんが、行番号表示や検索・置換機能が充実しているため、大量の記述を管理するのに便利です。
Windowsユーザーでテキストエディタに慣れている方にはVSCodeを使った編集がおすすめでしょう。
Windowsでhostsファイル編集後の反映確認
Windowsでhostsファイルを編集・保存した後は、コマンドプロンプトでDNSキャッシュをクリアして変更を反映させます。
コマンドプロンプトを管理者として起動し、「ipconfig /flushdns」と入力してEnterを押すとDNSキャッシュがクリアされます。
その後、「ping 設定したホスト名」を実行して、設定したIPアドレスへの応答が返ってくれば設定が正しく反映されています。
ブラウザでアクセス確認を行う場合は、ブラウザのキャッシュも同時にクリアしておくと確実に新しい設定が適用されます。
Macでのhostsファイル編集手順
続いては、Macでhostsファイルを編集する具体的な手順を確認していきます。
Macではターミナルを使ったコマンドライン操作が基本となります。
nanoエディタを使ったhostsファイルの編集手順
初心者にも扱いやすいnanoエディタを使ったMacでの編集手順を解説します。
【Macでnanoを使ってhostsファイルを編集する手順】
①「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を起動する
②「sudo nano /etc/hosts」と入力してEnterを押す
③Macのログインパスワードを入力してEnterを押す
④nanoエディタが起動したらキーボードで内容を編集する
⑤編集完了後、Ctrl+Xを押す
⑥「保存しますか?」のプロンプトに「Y」を入力してEnterを押す
⑦ファイル名を確認してEnterを押すと保存完了
nanoはシンプルな操作で使いやすいエディタですが、マウス操作ができないため、キーボードのみでカーソルを移動させて編集します。
操作コマンドはエディタ下部に表示されているため、初めての方でも見ながら操作できるでしょう。
viエディタを使ったhostsファイルの編集
Macでviエディタを使ってhostsファイルを編集するには「sudo vi /etc/hosts」コマンドで起動します。
viはコマンドモードと挿入モードがあり、起動直後はコマンドモードの状態です。
「i」キーを押して挿入モードに切り替えた後、テキストの編集が可能になります。
編集完了後はEscキーでコマンドモードに戻り、「:wq」と入力してEnterを押すことでファイルを保存して終了できます。
viはLinuxサーバー管理でも広く使われるエディタのため、習得しておくと様々な場面で役立つでしょう。
Macでのhostsファイル編集後の反映確認
Macでhostsファイルを編集・保存した後も、DNSキャッシュのクリアが必要です。
ターミナルで「sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder」を実行することでDNSキャッシュをクリアできます。
macOSのバージョンによってキャッシュクリアのコマンドが異なる場合があるため、使用しているmacOSのバージョンに対応したコマンドを確認してから実行することが大切です。
pingコマンドで設定したホスト名に対してIPアドレスが正しく解決されるかどうかを確認し、期待どおりのIPアドレスが返ってくれば設定は完了です。
まとめ
本記事では、hostsファイルの編集方法としてWindowsではメモ帳やVSCodeを管理者権限で使う方法、Macではnanoやviをsudoコマンドで使う方法について詳しく解説しました。
どのOSでも共通して重要なのが、管理者権限(書き込み権限)を正しく取得してからファイルを開くことです。
編集後はDNSキャッシュのクリアを忘れずに行い、pingコマンドで設定が正しく反映されているか確認する習慣をつけましょう。
テキストエディタの選択はどれでも構いませんが、自分が使いやすいエディタを管理者権限で起動する手順を一度確立しておくと、次回からの作業がスムーズになります。
hostsファイルの編集は難しく感じるかもしれませんが、手順を一つひとつ確認しながら進めれば確実に行えるでしょう。
ぜひ本記事の手順を参考に、hostsファイルの編集に挑戦してみてください。