「第2象限ってどんな特徴があるの?」という疑問を持ったことはないでしょうか。
第2象限はx座標が負でy座標が正という、やや特殊な符号の組み合わせを持つ領域です。
本記事では、第2象限の意味・座標の特徴・グラフ上の位置を、三角関数との関係・角度の範囲・数学的な応用とともに解説していきます。
第2象限はx座標が負・y座標が正の領域(結論)
それではまず、第2象限の定義と基本的な特徴について結論から解説していきます。
第2象限とは、座標平面においてx座標が負(x<0)かつy座標が正(y>0)の領域です。
座標平面上では左上の領域に位置しており、第1象限(右上)の左隣にあたります。
例えば(−3,5)・(−0.5,10)・(−100,0.01)はすべて第2象限の点です。
第2象限の座標の特徴と例
第2象限内の点(x,y)では必ず x<0 かつ y>0 が成立します。
x座標(横の位置)はy軸より左側にあり、y座標(縦の位置)はx軸より上側にあります。
点(−2,3)は第2象限、(−2,−3)は第3象限、(2,−3)は第4象限と、符号の組み合わせで象限が決まります。
三角関数と第2象限の関係
角θが第2象限(π/2<θ<π、つまり90度<θ<180度)にあるとき、三角関数の符号は次のようになります。
sin θ>0(y座標が正なので正)、cos θ<0(x座標が負なので負)、tan θ=sin θ/cos θ<0(負)となります。
第2象限では sin のみが正であることが重要なポイントです。
第2象限と角度の関係
一般角の考え方では、第2象限の角度の範囲は π/2+2nπ<θ<π+2nπ(nは整数)で表されます。
代表的な第2象限の角度として π/2(90度)と π(180度)の間の角、例えば 2π/3(120度)や 3π/4(135度)・5π/6(150度)などが挙げられます。
これらの角の三角関数は「第1象限の補角または参照角」を使って計算できます。
第2象限の数学的な応用
続いては、第2象限が数学の問題でどのように登場するかを確認していきます。
三角関数の値の計算(第2象限の場合)
第2象限の角の三角関数を計算するには、π−θという「補角の関係」を利用します。
sin(π−θ)=sin θ
cos(π−θ)=−cos θ
tan(π−θ)=−tan θ
例:sin(2π/3)=sin(π−π/3)=sin(π/3)=√3/2
cos(2π/3)=−cos(π/3)=−1/2
グラフの第2象限での挙動
y=x(直線)は第2象限を通らず、y=−xは第2象限と第4象限を通ります。
y=x²(放物線)は第2象限にも広がっており、x<0の部分はすべて第2象限(y>0)に位置します。
y=1/x(反比例・直角双曲線)はx<0のとき y<0 となるため、第2象限にはグラフが存在しません(第3象限に位置)。
複素数平面での第2象限
複素数平面において、実部が負・虚部が正の複素数(x+yi、x<0・y>0)が第2象限に位置します。
偏角(引数)は π/2<arg(z)<π の範囲、つまり90度から180度の間になります。
| 項目 | 第2象限の特徴 |
|---|---|
| x座標の符号 | 負(x<0) |
| y座標の符号 | 正(y>0) |
| 位置 | 座標平面の左上 |
| 角度の範囲 | 90度<θ<180度(π/2<θ<π) |
| 三角関数の符号 | sinのみ正、cos・tanは負 |
第2象限はx<0かつy>0の領域(座標平面の左上)です。角度の範囲は90度〜180度で、三角関数ではsinのみ正です。第2象限の三角関数はsin(π−θ)=sin θ、cos(π−θ)=−cos θの補角の関係を使って計算します。
まとめ
本記事では、第2象限の意味・座標の特徴・グラフとの関係・三角関数との関係・複素数平面での扱いについて解説しました。
第2象限は「x座標が負・y座標が正」の左上の領域であり、三角関数ではsinのみが正という特徴を持ちます。
補角の関係を利用した三角関数の計算をマスターして、第2象限の問題に自信を持って取り組んでいただければ幸いです。