「放物線の方程式ってどうやって求めるの?」という疑問は、数学を学ぶ多くの方が感じるものです。
放物線の方程式は条件のタイプによってアプローチが異なり、3点を通る場合・頂点と1点が与えられる場合・焦点と準線が与えられる場合など、複数の方法があります。
本記事では、放物線の方程式の求め方と公式を、標準形・一般形・各条件からの導出方法とともに丁寧に解説していきます。
放物線の方程式はy=ax²+bx+cの形が基本(結論)
それではまず、放物線の方程式の基本的な形と全体像について結論から解説していきます。
放物線の方程式の最も基本的な形は y=ax²+bx+c(a≠0)で、これを「一般形」と呼びます。
また、頂点(p,q)が既知の場合は y=a(x−p)²+q という「頂点形(標準形)」がより使いやすい形です。
さらに幾何学的な放物線としての標準形は y²=4px(x軸方向に開く)や x²=4py(y軸方向に開く)で表されます。
3点を通る放物線の方程式の求め方
3点を通る放物線を求めるには、一般形 y=ax²+bx+c に3点の座標を代入して連立方程式を解きます。
例:3点(0,1)(1,2)(−1,4)を通る放物線を求める。
y=ax²+bx+c に代入:
c=1(x=0, y=1より)
a+b+1=2 → a+b=1
a−b+1=4 → a−b=3
連立解:a=2、b=−1
方程式:y=2x²−x+1
頂点と1点が与えられた場合の求め方
頂点(p,q)と通る1点(x₀,y₀)が与えられた場合は、頂点形 y=a(x−p)²+q を使います。
例:頂点(2,3)で点(4,7)を通る放物線を求める。
y=a(x−2)²+3 に(4,7)を代入:
7=a(4−2)²+3=4a+3 → a=1
方程式:y=(x−2)²+3=x²−4x+7
軸と通る2点が与えられた場合
対称軸 x=k が与えられた場合、頂点のx座標がkであることから y=a(x−k)²+q とおくことができます。
通る2点を代入してa・qを求めます。
また軸が x=k の放物線上の2点が対称な位置にある(x座標の平均が k)という性質を確認することで、計算ミスを防ぐことができます。
焦点・準線から放物線の方程式を求める方法
続いては、焦点と準線の条件から放物線の方程式を求める方法について確認していきます。
焦点と準線からの導出
「焦点F(p,0)と準線 x=−p から等距離」という定義を使って方程式を導きます。
点P(x,y)について PF=PD
√{(x−p)²+y²}=x+p(準線 x=−p までの距離)
両辺を2乗:(x−p)²+y²=(x+p)²
展開:x²−2px+p²+y²=x²+2px+p²
整理:y²=4px
この導出過程を理解することで、焦点・準線・方程式の三者の関係が明確になります。
平行移動した放物線の方程式
頂点が(h,k)に移動した放物線の方程式は次のように表されます。
(y−k)²=4p(x−h)(x軸方向に開く場合)
(x−h)²=4p(y−k)(y軸方向に開く場合)
頂点の座標と開く方向・焦点距離pがあれば、平行移動した放物線の方程式をすぐに書き表すことができます。
| 条件 | 使う形 | 手順 |
|---|---|---|
| 3点が与えられた | y=ax²+bx+c | 3点を代入して連立方程式 |
| 頂点+1点 | y=a(x−p)²+q | 1点を代入してaを決定 |
| 軸+2点 | y=a(x−k)²+q | 2点を代入してa・qを決定 |
| 焦点・準線 | y²=4px | 等距離条件から導出 |
放物線の方程式の求め方は条件によって異なります。3点が与えられれば一般形に代入して連立方程式、頂点がわかれば頂点形を使い、焦点・準線から求める場合は等距離条件から標準形を導出します。条件に合わせて最適な形を選ぶことが解法の鍵です。
まとめ
本記事では、放物線の方程式の求め方を、3点を通る場合・頂点と1点の場合・焦点と準線からの導出など複数のパターンで解説しました。
条件に応じて一般形・頂点形・標準形を使い分けることが放物線の問題を素早く正確に解くポイントです。
各パターンの手順をしっかり習得して、放物線の方程式問題に自信を持って取り組んでいただければ幸いです。