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図面の断面図は?書き方と矢印の使い方!(切断面:ハッチング:断面線:矢視記号:立体把握など)

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複雑な内部構造を持つ部品や建物を図面で表現する際に欠かせないのが「断面図」です。

断面図は物体を切断した断面を示す図であり、内部の穴・溝・空洞・構造を正確に伝えるための重要な表現手法です。

本記事では、断面図の書き方・切断線と矢印の使い方・ハッチングのルール・矢視記号の意味について、わかりやすく解説していきます。

断面図のルールをマスターすることで、複雑な形状も正確に表現できる図面作成力が身につくでしょう。

断面図の基本:切断面と切断線の使い方

それではまず、断面図の基本概念と切断線の使い方について解説していきます。

断面図とは、物体を仮想的な切断面で切断し、その切断面を正面から見た図のことです。

外形線(太い実線)だけでは内部の形状が把握できない場合に、断面図を使って内部を明示します。

断面図を使う場面の目安:内部に穴・溝・空洞・複雑な形状があり、破線(隠れ線)が多くなって図面が読みにくくなる場合に断面図の使用を検討します。

切断線の書き方と識別記号

切断線は、どの位置で物体を切断するかを示す線で、太い一点鎖線で描きます。

切断線の書き方ルール:

・太い一点鎖線で描く(または両端と折れ曲がり部分だけ太線にする)

・切断線の両端に矢印を付けて投影方向(断面図を見る方向)を示す

・切断線の両端と識別記号(A-A・B-Bなど)を記入する

・対応する断面図には「A-A断面」などと表記する

識別記号はアルファベットを使い、図面の中で重複しないように割り当てます。

断面図の種類と書き方

断面図の種類 書き方・特徴
全断面図 物体全体を一直線で切断した基本的な断面図
半断面図 対称形状の半分を断面・半分を外形で表示
部分断面図 必要な部分だけを波線で区切って断面表示
回転断面図 切断面を90°回転させて外形図の中に描く
折れ断面図 切断線を折り曲げて複数の形状を一枚で表示

ハッチングの描き方と使い方

続いては、断面図の切断面を表すハッチングの描き方と使い方について確認していきます。

ハッチングは断面の切断面部分を示すための斜線模様で、細い実線を均等間隔で描きます

ハッチングの基本ルール

ハッチングの基本ルール:

・細い実線(0.25〜0.35mm程度)を使う

・線の方向は水平または垂直に対して45°が基本

・線の間隔は均等(2〜5mm程度)に保つ

・外形線に接するが超えない(外形線上で止める)

・ハッチング内に寸法数値が重なる場合は、重なる部分のハッチングを省略する

組立図で複数の部品が隣接する場合は、部品ごとにハッチングの方向・間隔・種類を変えて区別します。

材料によるハッチングの違い

JIS規格では材料の種類に応じて異なるハッチングパターンを使うことが定められている場合があります。

一般的な金属材料は45°の斜線ハッチング、コンクリートは専用パターン、木材は木目模様などが使われます。

建築図面では特に材料による表現の違いが重要ですので、使用する規格の凡例を確認しましょう。

矢視記号と補助投影図の使い方

続いては、矢視記号と補助投影図の使い方について確認していきます。

矢視記号は、正面図・側面図では正確に表現できない斜め方向の形状を補助的に示すための記号です。

矢視記号の書き方:

・対象の面を指す矢印を描き、矢印の横にアルファベット(A・Bなど)を付ける

・矢視方向から見た補助投影図を別の場所に描き、「A矢視」などと表記する

斜め方向の面・傾斜した穴・斜め方向の溝などを正確に表現する際に矢視図は非常に有効です。

まとめ

本記事では、断面図の書き方・切断線と矢印の使い方・ハッチングのルール・矢視記号について解説しました。

断面図は内部構造を正確に伝えるための重要な表現手法であり、切断線の識別記号・矢印の方向・ハッチングの描き方を正確に使いこなすことが求められます。

全断面図・半断面図・部分断面図など、形状に応じた断面図の種類を使い分けることが、読みやすい図面作成のポイントです。

断面図のルールをマスターして、内部構造を正確に伝える図面が作成できるよう練習を続けましょう。