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論理和の回路と真理値表は?計算方法もわかりやすく解説!(OR回路・入力と出力・論理式・ゲート記号など)

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「論理和の回路ってどんな構造なの?真理値表はどう作るの?」という疑問はデジタル回路を学んでいる方によく浮かぶ疑問のひとつです。

OR回路のゲート記号や論理式の書き方がわかりにくいと感じる方も多いかもしれません。

本記事では、論理和の回路と真理値表・計算方法を、OR回路・入力と出力の関係・論理式・ゲート記号を交えてわかりやすく解説します。

デジタル回路を学んでいる方や基本情報技術者試験・電子工作に取り組んでいる方にもきっと役立つ内容でしょう。

論理和の回路と計算方法を正しく理解することで、複合的な論理回路の設計と解析への理解が深まります。

OR回路は「入力のどちらかが1(HIGH)であれば出力が1(HIGH)になる論理ゲート」のこと

それではまず、OR回路の基本的な意味と動作について解説していきます。

OR回路(論理和回路)とは、2つ以上の入力のうち少なくとも1つがHIGH(1・論理1)であれば出力がHIGH(1)になり、すべての入力がLOW(0)の場合のみ出力がLOW(0)になる論理ゲートです。

デジタル回路の基本ゲートのひとつとして74シリーズのIC(74HC32など)として製品化されており、電子工作やデジタル回路設計で広く使われています。

OR回路はANDゲート・NOTゲートと並んでデジタル回路の3大基本ゲートのひとつとして位置づけられているでしょう。

OR回路のゲート記号は「後方が尖った弓型(D字型を少し変形した形)」で表されます。AND回路が「D字型」であるのに対してOR回路は少し異なる形をしており、この形の違いで2つのゲートを区別できます。

OR回路の論理式とゲート記号

OR回路を表す論理式と記号を整理しておきましょう。

表現方法 記号・式
論理式 Y = A + B または Y = A ∨ B
論理記号 ∨(ブイ)または +(プラス)
ゲート記号の形状 後方が尖った弓型・入力側が曲線を持つ形
入力数 2入力が基本(3入力以上も可能)

論理式でのプラス記号(+)は算術加算ではなく論理和を意味する点に注意が必要でしょう。

OR回路の真理値表

2入力OR回路の真理値表を確認しましょう。

入力A 入力B 出力Y(A+B)
0(LOW) 0(LOW) 0(LOW)
0(LOW) 1(HIGH) 1(HIGH)
1(HIGH) 0(LOW) 1(HIGH)
1(HIGH) 1(HIGH) 1(HIGH)

「出力が0になるのはすべての入力が0の場合のみ」という点がOR回路の本質的な動作でしょう。

OR回路の計算方法

続いては、OR回路を使った具体的な計算方法を確認していきます。

計算手順を理解することで複合的な論理回路の解析がスムーズになるでしょう。

1ビットOR演算の計算手順

【1ビットOR演算の計算】

基本ルール:「少なくとも1つが1なら1・すべてが0なら0」

0 + 0 = 0

0 + 1 = 1

1 + 0 = 1

1 + 1 = 1 (算術加算の2ではなく論理和の1)

複数ビットOR演算の計算例

【4ビットOR演算の計算例】

1010(入力A)

+ 1100(入力B)

= 1110(出力Y)

【計算手順(ビット単位で計算)】

最上位ビット:1 OR 1 = 1

次のビット:0 OR 1 = 1

次のビット:1 OR 0 = 1

最下位ビット:0 OR 0 = 0

→ 結果:1110

複数ビットのOR演算もビット位置ごとに独立して計算を行い桁上がりは発生しないでしょう。

OR回路を使った複合回路の解析

続いては、OR回路を他のゲートと組み合わせた複合回路の解析方法を確認していきます。

複合回路の解析ができるようになることでデジタル回路設計の実践力が向上するでしょう。

AND・OR・NOTを組み合わせた複合回路の解析例

【複合回路の解析例】

回路:Y = (A AND B) OR (NOT A AND C)

入力:A=1・B=0・C=1 の場合の出力を求める

STEP1:NOT A = NOT 1 = 0

STEP2:A AND B = 1 AND 0 = 0

STEP3:NOT A AND C = 0 AND 1 = 0

STEP4:(A AND B) OR (NOT A AND C) = 0 OR 0 = 0

→ Y = 0

複合回路の解析は内側のゲートから順番に計算し最後にOR演算で統合するという手順で行うでしょう。

NORゲートとOR回路の関係

OR回路の出力を反転したゲートがNOR(Not OR)ゲートです。

NORゲートはすべての入力が0のときのみ1を出力し、少なくとも1つが1の場合は0を出力するゲートでORの完全な反転動作を行うでしょう。

NORゲートはNANDゲートと同様に論理的に完全なゲートであり、NORゲートだけですべての論理演算(AND・OR・NOT)を実現できます。

OR回路の主な応用例

応用回路 OR回路の役割
デコーダ 複数の入力条件のいずれかが成立した際に特定の出力を有効化
割り込み制御回路 複数の割り込み信号のいずれかが発生した際にCPUへ通知
エラー検出回路 複数のエラー条件のいずれかが成立した場合にアラートを出力
マルチプレクサ 複数の選択信号の組み合わせで入力を選択する回路の一部

OR回路は「複数の条件のいずれかが成立した場合に動作する」という場面で広く活用されているでしょう。

まとめ

本記事では、論理和の回路と真理値表・計算方法について、OR回路の構造・ゲート記号・論理式・複合回路の解析を交えながら解説しました。

OR回路とは入力のうち少なくとも1つがHIGHであれば出力がHIGHになる論理ゲートで、Y=A+Bという論理式と後方が尖った弓型のゲート記号で表されます。

複数ビットのOR演算はビット単位で独立に計算でき・複合回路の解析は内側のゲートから順番に計算する手順が基本でしょう。

デコーダ・割り込み制御・エラー検出など「複数条件のいずれかが成立した場合に動作する」回路にOR回路が広く活用されています。

本記事が論理和の回路と計算方法への理解を深め、デジタル回路学習や試験対策の実践に役立てば幸いです。