正負の数とは?意味や読み方・英語表記も!わかりやすく解説(正負:符号:中1数学など)
中学1年生で学ぶ正負の数は、数の世界を大きく広げる重要な単元です。
気温の氷点下、地下の階数、収支の赤字と黒字など、日常生活にも正の数と負の数は数多く登場します。
ここでは意味、読み方、符号、英語表記、計算の考え方までを、具体例とともに整理していきます。
正負の数の意味と基本ルール

それではまず正負の数の意味と基本ルールについて解説していきます。
正の数と負の数の意味
正負の数とは、0より大きい数と0より小さい数をあわせて扱うための数の考え方です。
0より大きい数を正の数、0より小さい数を負の数といいます。
たとえば、3、12、0.5、4分の1は正の数です。
一方で、マイナス3、マイナス12、マイナス0.5、マイナス4分の1は負の数に分類されます。
正の数には通常、数の前に何も付けません。
しかし、正であることをはっきり示したい場合には、プラス3のようにプラスの符号を付けて表せます。
正の数はプラスの向きや増加を表し、負の数はマイナスの向きや減少を表します。
ただし、正と負は良い悪いを示す言葉ではなく、基準から見た向きや位置を区別するための記号です。
たとえば、銀行口座の残高がプラスなら預金がある状態を表し、マイナスなら借り入れがある状態を表せます。
気温では0度より高い温度を正の数、0度より低い温度を負の数として扱うと理解しやすいでしょう。
0の位置と整数の分類
0は正の数でも負の数でもありません。
0は正と負の境目にある特別な数であり、どちらにも属さない点が大切です。
正の整数には1、2、3などがあり、負の整数にはマイナス1、マイナス2、マイナス3などがあります。
0を含めた整数は、次のように整理できます。
| 数の種類 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 正の整数 | 1、2、15 | 0より大きい整数 |
| 0 | 0 | 正でも負でもない整数 |
| 負の整数 | マイナス1、マイナス8 | 0より小さい整数 |
| 正の数 | 2、0.3、5分の2 | 0より大きい数全体 |
| 負の数 | マイナス2、マイナス0.3、マイナス5分の2 | 0より小さい数全体 |
整数だけでなく、小数や分数にも正と負があります。
マイナス1.2やマイナス3分の7も、0より小さいため負の数です。
符号が付くのは整数だけではないと覚えておくと、計算問題でも迷いにくくなります。
数の前に付く符号
数の前に付けるプラスとマイナスの記号を符号といいます。
プラスの符号は正の符号、マイナスの符号は負の符号です。
たとえばプラス5ではプラスが符号、5が数そのものです。
マイナス8ではマイナスが符号、8が数そのものになります。
プラス7は正の数です。
マイナス7は負の数です。
7だけと書かれた場合は、通常はプラス7と同じ意味になります。
計算では、符号と演算記号を区別することが重要です。
たとえば、3からマイナス2を引く式では、引き算の記号と負の符号が続いて見えます。
見た目だけで判断せず、どの記号が計算を表し、どの記号が数の性質を表すのかを丁寧に確認しましょう。
正負の数の読み方と英語表記
続いては正負の数の読み方と英語表記を確認していきます。
日本語での正しい読み方
正負は一般にせいふと読みます。
正負の数は、せいふのすうと読みます。
正の数はせいのすう、負の数はふのすうです。
プラス4はプラスよん、マイナス4はマイナスよんと読みます。
学校の授業や問題集では、プラスの符号を省略して4と書くことが多いため、4はよんと読むだけでも問題ありません。
ただし、正の数であることを強調する場面では、プラスよんと読むと意味が明確になります。
分数や小数でも読み方の考え方は同じです。
マイナス0.6はマイナスれいてんろく、マイナス3分の2はマイナスさんぶんのにと読みます。
英語で使われる表現
正の数は英語でpositive number、負の数はnegative numberと表します。
正負の数全体について説明する場合は、positive and negative numbersという表現が使われます。
符号はsign、プラスの符号はplus sign、マイナスの符号はminus signです。
| 日本語 | 英語表記 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| 正の数 | positive number | ポジティブ ナンバー |
| 負の数 | negative number | ネガティブ ナンバー |
| 正負の数 | positive and negative numbers | ポジティブ アンド ネガティブ ナンバーズ |
| 符号 | sign | サイン |
| 絶対値 | absolute value | アブソリュート バリュー |
英語でpositiveは前向きという意味でも使われますが、数学では0より大きいという性質を表します。
negativeも否定的という日常的な意味がありますが、数学では0より小さい数を指す言葉です。
数学の用語としては、感情的な意味ではなく数直線上の位置を示す言葉として理解するとよいでしょう。
記号の書き方と省略
正の数のプラス記号は、省略できることが基本です。
プラス6と6は同じ数を表します。
一方、負の数のマイナス記号は省略できません。
マイナス6からマイナスを消すと6になり、まったく別の数になるためです。
正の符号は書かなくてもよい場合があります。
負の符号は数の意味を決めるため、必ず書く必要があります。
テストでは、マイナス記号を書き落とすだけで答えが反対になってしまいます。
計算後には、数の大きさだけでなく答えの符号まで見直す習慣を付けることが大切です。
数直線で理解する大小関係
続いては数直線で理解する大小関係を確認していきます。
数直線の基本構造
数直線とは、数を一直線上に並べて位置で表す図です。
中央に0を置き、右側に正の数、左側に負の数を並べます。
右へ進むほど数は大きくなり、左へ進むほど数は小さくなります。
マイナス3、マイナス2、マイナス1、0、1、2、3の順に左から右へ並びます。
この並びでは、マイナス3が最も小さく、3が最も大きい数です。
正の数どうしであれば、普段の自然数と同じように大きさを比べられます。
負の数どうしでは、0に近いほうが大きいという点に注意が必要です。
たとえばマイナス2はマイナス7より右にあるため、マイナス2のほうが大きくなります。
負の数の大小比較
負の数は、数字だけを見ると判断を誤りやすい部分です。
7のほうが2より大きいため、マイナス7も大きそうに感じるかもしれません。
しかし、負の数では数直線の左側にあるほど小さくなります。
したがって、マイナス7はマイナス2より小さい数です。
| 比較 | 正しい関係 | 考え方 |
|---|---|---|
| マイナス2とマイナス5 | マイナス2が大きい | マイナス2のほうが0に近い |
| マイナス10とマイナス1 | マイナス1が大きい | マイナス1のほうが右にある |
| 3とマイナス3 | 3が大きい | 正の数は負の数より大きい |
| 0とマイナス0.1 | 0が大きい | 0は負の数より右にある |
負の数では絶対値が小さいほうが大きいと考えると、比較がしやすくなります。
ただし、この考え方は負の数どうしを比べる場合に使うものです。
正の数と負の数が混ざる場合には、数直線上の左右を意識するほうが確実でしょう。
不等号と数直線の関係
数の大小は、不等号を使って表せます。
大きいことは大なり、小さいことは小なりの記号で示します。
たとえばマイナス4は2より小さいため、マイナス4は2より小さいという関係になります。
また、マイナス1はマイナス6より大きいため、マイナス1がマイナス6より大きいと表せます。
不等号の開いている側は大きい数に向きます。
迷ったときは、数直線を書いて左右の位置を確かめる方法が役立ちます。
特に小数や分数が混ざる比較では、感覚だけで決めずに基準となる0との距離も確認しましょう。
絶対値と反対の数の考え方
続いては絶対値と反対の数の考え方を確認していきます。
絶対値の意味
絶対値とは、数直線上で0からどれだけ離れているかを表す数です。
正の数でも負の数でも、0からの距離だけを見るため、絶対値は0以上になります。
3の絶対値は3です。
マイナス3の絶対値も3になります。
5の絶対値は5です。
マイナス5の絶対値も5です。
0の絶対値は0です。
絶対値では符号をいったん外して考えるイメージを持つと理解しやすいでしょう。
ただし、単純にマイナスを消すだけではなく、0からの距離を見るという意味を押さえることが重要です。
反対の数の意味
反対の数とは、数直線で0をはさんで反対側にあり、0からの距離が等しい数です。
3の反対の数はマイナス3です。
マイナス8の反対の数は8になります。
0の反対の数は0です。
0は自分自身が反対の数になる例外的な数として覚えておきましょう。
ある数とその反対の数を足すと、答えは必ず0になります。
7とマイナス7、マイナス2と2の組み合わせが代表例です。
反対の数は、加法の計算や符号の処理を理解する土台になります。
正の数と負の数が対になっていることを数直線で確認すると、意味がよりはっきり見えてきます。
絶対値と反対の数の違い
絶対値と反対の数は混同しやすい言葉ですが、意味は異なります。
絶対値は0からの距離を表す値です。
反対の数は、数直線で反対側にある別の数を表します。
| 考え方 | マイナス4の場合 | 結果 |
|---|---|---|
| 絶対値 | 0からの距離を見る | 4 |
| 反対の数 | 0をはさんだ反対側を見る | 4 |
| 元の数 | 符号を含めて考える | マイナス4 |
マイナス4ではどちらの答えも4になるため、違いが分かりにくい場合があります。
一方で4について考えると、絶対値は4、反対の数はマイナス4です。
この違いを使い分けられると、問題文の意図を正確に読み取れるようになります。
正負の数の計算方法と実生活の例
続いては正負の数の計算方法と実生活の例を確認していきます。
加法と減法の基本
正負の数の足し算では、符号が同じ場合と異なる場合で考え方が変わります。
正の数どうし、または負の数どうしを足す場合は、数の大きさを足して共通する符号を付けます。
プラス4にプラス3を足すとプラス7です。
マイナス4にマイナス3を足すとマイナス7です。
同じ向きに進むため、0からの距離が大きくなります。
符号が異なる数を足す場合は、絶対値の差を求めます。
そして絶対値が大きい数の符号を答えに付けます。
たとえばプラス8とマイナス5を足すと、絶対値の差は3で、プラス8のほうが大きいため答えはプラス3です。
マイナス8とプラス5を足す場合は、答えがマイナス3になります。
引き算は、引く数の反対の数を足す計算に直すと整理しやすくなります。
マイナス2を引くことは、プラス2を足すことと同じです。
乗法と除法の符号
掛け算と割り算では、数の大きさを計算した後に符号を決めます。
符号が同じなら答えは正、符号が異なるなら答えは負です。
| 計算する数の符号 | 答えの符号 | 例 |
|---|---|---|
| 正と正 | 正 | プラス2かけるプラス3はプラス6 |
| 負と負 | 正 | マイナス2かけるマイナス3はプラス6 |
| 正と負 | 負 | プラス2かけるマイナス3はマイナス6 |
| 負と正 | 負 | マイナス2かけるプラス3はマイナス6 |
同符号なら正、異符号なら負というルールは、乗法と除法で共通です。
ただし、足し算と引き算にはそのまま使えません。
計算の種類ごとに考え方を分けることが、正負の数を正確に扱うポイントです。
気温や収支での活用
正負の数は、身近な変化を分かりやすく表すために使われています。
たとえば朝の気温がマイナス2度で、昼に5度上がった場合、昼の気温は3度です。
数直線でマイナス2から右へ5進むと3に着くため、計算の意味も視覚的に理解できます。
お金の収支でも、収入を正、支出を負として記録できます。
収入が5000円、支出が3200円なら、合計はプラス1800円です。
反対に、借り入れや損失を負の数で示すことで、現在の状態を一つの数として表せます。
海抜を基準にした高さ、地下鉄の階数、得点の増減なども、正負の数が役立つ場面です。
基準を0に決めて、上か下か、増加か減少かを表すことが正負の数の本質といえるでしょう。
正負の数の学習ポイントまとめ
最後に正負の数の学習ポイントをまとめます。
正の数は0より大きい数、負の数は0より小さい数です。
0は正の数でも負の数でもないため、特別な位置にある数として扱います。
プラスとマイナスは符号と呼ばれ、正の符号は省略できますが、負の符号は省略できません。
数直線では右にある数ほど大きく、負の数どうしでは0に近い数ほど大きくなります。
絶対値は0からの距離であり、反対の数は0をはさんだ反対側にある数です。
加法と減法では数直線や反対の数を意識し、乗法と除法では符号の組み合わせを確認しましょう。
気温、収支、位置の変化などに結び付けて考えると、正負の数は暗記だけでなく実感を伴って理解できます。
まずはプラスとマイナスの向きを正しく読み取り、答えの符号まで確かめる習慣を身に付けることが大切です。